2017年11月03日 JBCクラシック(中央交流) Jpn1
優勝馬:サウンドトゥルー
プロフィール
- 生年月日
- 2010年05月15日 07歳
- 性別/毛色
- せん/栗毛
- 戦績
- 国内:44戦10勝
- 総収得賞金
- 760,028,000円
- 母 (母父)
- キョウエイトルース by フジキセキ
- 馬主
- 山田 弘
- 生産者
- 岡田スタツド (静内)
- 調教師
- 高木 登
- 騎手
- 大野 拓弥
地方競馬の祭典「第17回JBCクラシック(Jpn1)」が11月3日、大井競馬場で行われた。ダート日本一を決める1戦に相応しくJRAから7頭が参戦し、迎え撃つ形の地方競馬所属馬は6頭。レースは序盤から激しい争いとなり、新ひだか町岡田スタッド生産の4番人気サウンドトゥルーが最後の直線で豪快に脚を伸ばして優勝。一昨年の東京大賞典(G1)、昨年のチャンピオンズカップ(G1)に続いて3つ目のG1/Jpn1タイトルを手中にしました。
この結果に「本当に嬉しい」と声を弾ませたのは岡田スタッドグループの代表、岡田牧雄社長。「牧場時代はあまり目立つようなタイプではなかったのですが、サウンドトゥルーが生まれたときには半兄コンフォーコが活躍しはじめていましたし、競馬場へ送り出す直前にはコンフォーコがオープン馬となっていましたので、期待が膨らむ1頭でした」。
その期待どおりにデビュー2戦目に初勝利。3歳春には2勝目を記録してダートの強豪集うユニコーンS(G3)3着と健闘するが、その後は勝てそうで、勝てない惜しい競馬が続いた。「去勢したのは4歳春です。もともと奥手のタイプと思っていましたし、この血統は筋肉量が多いので使い込むと硬くなると思ったのです。日本では去勢というと、気性的に難のある馬の矯正目的というイメージがありますが、体質改善にも大きな効果があります。サウンドトゥルーの場合は、とてもおとなしい馬だったので、当時は反対の声もありましたよ」
そうした声を封印するかのようにサウンドトゥルーは、去勢手術明けの初戦を快勝する。「半兄コンフォーコも去勢手術の効果がありましたし、馬のためになるという自信はありました。でも、3つも大きなタイトルを取ってくれるとは予想外でしたね」と嬉しい誤算に笑顔を見せてくれた。
牧場に、たくさんのG1/Jpn1タイトルを届けてくれたサウンドトゥルーだが、もうひとつ牧場に大きな財産を残してくれた。「先ほども申し上げたとおりに誰でも扱えるような大人しい馬だったので、キャリアの浅い騎乗者たちも多くこの馬に接しています。自分たちが扱った馬が大きなタイトルを取ってくれたのですから、彼ら、彼女たちにとって大きな自信になったと思います」。
「種牡馬になれない馬ですし、7歳になって瞬発力に磨きがかけられたようにまだまだ強くなってくれると思います。まだまだ頑張ってほしい」と、遠い北の空の下からエールが送られている。