重賞ウィナーレポート

2017年03月04日 チューリップ賞 G3

2017年03月04日 阪神競馬場 晴 良 芝 1600m このレースの詳細データをJBIS-Searchで見る

優勝馬:ソウルスターリング

プロフィール

生年月日
2014年02月13日 03歳
性別/毛色
牝/青鹿毛
戦績
国内:4戦4勝
総収得賞金
303,323,000円
Frankel(GB)
母 (母父)
スタセリタ(FR)  by  Monsun(GER)
馬主
(有) 社台レースホース
生産者
社台ファーム (千歳)
調教師
藤沢 和雄
騎手
C.ルメール

 無敗での桜花賞(G1)制覇に向けて、視界良好のレースとなった。

 単勝1.5倍という圧倒的な単勝人気を受けて、チューリップ賞(G3)に出走したソウルスターリング。好スタートを切ると、行きたがるような素振りを見せるも、激しい先行争いでも自分を見失うようなことはなく、すぐに折り合いを付ける。

 圧巻だったのが4コーナーから直線にかけての加速。他の馬とはフットワークの違いを見せるかのように、一完歩、一完歩とその差をみるみる広げていく。そのまま先頭に踊り出ると、2着のミスパンテールには2馬身差を付ける快勝。改めてこの世代の牝馬に敵無しと言える強さを証明した。

 「阪神JF(G1)戦の後から1か月半程、こちらで調整を行いました。普段から真面目で、気合い乗りも良すぎるような面がある馬なので、その辺りを上手くコントロールすることに主眼を置いて進めました」とは、社台ファーム山元トレーニングセンターの上水司調教主任。このチューリップ賞(G3)における折り合いの良さは、まさに牧場での管理が導き出したものとも言える。

 「このチューリップ賞(G3)は2度目となる阪神競馬場への輸送となるため、意識的に体を大きく作って送り出しました。それを考慮に入れたとしても、馬体のフレームがひと回り大きくなって、一段と逞しく成長したような印象があったのは事実です」

 心身共に更にパワーアップした姿を、このチューリップ賞(G3)で証明したソウルスターリングであるが、勝ち時計の1分33秒2はここ10年でも2番目の好時計。同じ舞台で行われる桜花賞(G1)は時計面だけでなく、自分から動いていけるそのレースセンスからも不安が無いと言える。

 「阪神JF(G1)からワンランク進化したと思えるようなレース内容でしたし、成長した姿を見せられたことにホッとしました。桜花賞(G1)まで無敗でたどり着いてくれただけに、今はベストコンディションでゴール板まで駆け抜けて欲しい。そのことだけを願っています」

 無敗の桜花賞馬となると、史上7頭目の快挙となる。14戦14勝という圧倒的な競走成績を残した父フランケルに近づくためにも、ソウルスターリングもまた、ここで敗れるわけにはいかない。