2017年01月15日 京成杯 G3
優勝馬:コマノインパルス
プロフィール
- 生年月日
- 2014年04月23日 03歳
- 性別/毛色
- 牡/黒鹿毛
- 戦績
- 国内:3戦2勝
- 総収得賞金
- 49,613,000円
- 馬主
- 長谷川 芳信
- 生産者
- 新井牧場 (むかわ)
- 調教師
- 菊川 正達
- 騎手
- 田辺 裕信
皐月賞(G1)と同じ舞台で争われる京成杯(G3)は、コマノインパルスが人気に応え優勝、3戦目で重賞ウイナーに輝いた。
同馬を生産したのは、むかわ町の新井牧場。10年の宝塚記念(G1)を制し、凱旋門賞(G1)2着という華やかな経歴を持つナカヤマフェスタの生産牧場としても知られる。他にも98年の目黒記念(G2)勝ち馬ゴーイングスズカや98年フェブラリーS(G1)3着馬のシャドウクリークを輩出、この2頭は現在も牧場で功労馬として暮らしている。
夫婦二人で12頭の繁殖牝馬を繋養しているため「一人抜けると大変な事になりますからね。競馬場へ行くのはハードルが高いです」と笑う新井誠代表。今回も自宅でテレビ観戦だった。「デビュー戦は評判馬が多かったので、無事に走ってくれればくらいの気楽な気持ちで見ていたら勝ってしまって、運のある馬だと感じましたね。2戦目の葉牡丹賞は9番人気で2着。レース内容を見ても強かったので期待が高まり、今回は人気を背負ってプレッシャーが半端なかったです。直線、抜け出した後迫ってきてる馬もいて、力が入りましたよ」と振り返った。
母コマノアクラはオーナーの預託馬で、現役引退と同時に新井牧場へやってきた。比較的穏やかなごく普通の繁殖牝馬だと話す。「配合から任せていただいているので、非サンデー系の種牡馬を選んでいく中でバゴに決めました」と新井さん。
そして、母の初仔とした誕生したコマノインパルスは「生まれた時は脚長で大きい馬で、牡馬なのに全く活発ではなく、ぼーっとした馬でしたよ。育成場に移動した後もぼーっとしていたようで心配でしたが、しばらくして“乗ったらピリッとする、早くデビューできそう”と報告を受け、ホッとしたのを覚えています。でもまさか、重賞を勝つような馬になるとは誰も思ってなかったんじゃないかな」と話してくれた。
ここで重賞勝ちを収めたことで、堂々とクラシック路線の王道を歩むこととなったコマノインパルス。新井さんは「大きいレースに出走できるのは嬉しいし、楽しみでもありますが、生産者としては身の丈に合ったレースで長く活躍してもらいたいですね」と、レースを重ねる毎に安定した強さを見せる生産馬にエールを送った。