重賞ウィナーレポート

2016年10月22日 富士S G3

2016年10月22日 東京競馬場 曇 良 芝 1600m このレースの詳細データをJBIS-Searchで見る

優勝馬:ヤングマンパワー

プロフィール

生年月日
2012年04月14日 04歳
性別/毛色
牡/黒鹿毛
戦績
国内:15戦5勝
総収得賞金
220,627,000円
スニッツェル(AUS)
母 (母父)
スナップショット  by  サンデーサイレンス(USA)
馬主
星野 壽市
生産者
ノーザンファーム (安平)
調教師
手塚 貴久
騎手
戸崎 圭太

 関屋記念(G3)で重賞2勝目をあげると、約2か月ぶりのレースとなった富士S(G3)も快勝。これで連対記録も5レースまで伸ばしているように、ここにきてヤングマンパワーは、すっかり本格化したと言えよう。

 「強かったですね。TVを見ていてもビックリしました」と表情をほころばせるのは、ノーザンファーム空港牧場の足立稔厩舎長。関屋記念(G3)の後はノーザンファーム天栄で調整されていたが、向こうのスタッフからも状態の良さは逐一足立厩舎長の元に届いていたという。

 「マイルCS(G1)への出走を見越した際、賞金面のことを考えると、富士S(G3)は落とせないレースだと思っていました。パドックから状態の良さは伝わってきていましたし、勝ち負けになるとの期待をしていたのは事実です」

 3番枠からのレースとなったヤングマンパワーは、その枠を生かすかのようにインコースを進みながら、3番手でレースを進めていく。最後の直線では逃げたテイエムイナズマを交わすようにして先頭に立つと、その後ろからやってきたイスラボニータの追い込みを封じ込んで先頭でゴール板を駆け抜けた。

 「道中の走りを見てもフォームが良くなっていましたし、追ってからもしっかりと伸びてくれた辺りに、成長の跡が感じられました。いつも思うことですが、最後まで粘り混む勝負根性には頭が下がります」

 この勝利でマイルCS(G1)の優先出走権を獲得したヤングマンパワー。足立厩舎長が厩舎を任されるようになって、初めてのG1勝利への期待もかかる。

 「ヤングマンパワーは自分や厩舎スタッフだけでなく、以前の厩舎長と共に送り出した馬です。勿論、(ノーザンファーム)天栄のスタッフ、そして手塚先生や厩舎のスタッフ共に、ここまで成長させてくれたからこそ、今の活躍があると思いますし、G1を勝ってくれたら喜びもこれまで以上に大きくなりそうです」

 レース当日はTVの前から声援を送りますという足立厩舎長。きっと勝利の瞬間には、共に仕事をしてきた多くの関係者から、喜びの声が届けられるのだろう。