2016年08月14日 関屋記念 G3
優勝馬:ヤングマンパワー
プロフィール
- 生年月日
- 2012年04月14日 04歳
- 性別/毛色
- 牡/黒鹿毛
- 戦績
- 国内:14戦4勝
- 総収得賞金
- 220,627,000円
- 父
- スニッツェル(AUS)
- 母 (母父)
- スナップショット by サンデーサイレンス(USA)
- 馬主
- 星野 壽市
- 生産者
- ノーザンファーム (安平)
- 調教師
- 手塚 貴久
- 騎手
- 戸崎 圭太
準オープンの多摩川Sを優勝。その勢いのままに関屋記念(G3)を勝利したヤングマンパワー。この成績だけを切り取るのなら、「夏の上がり馬」というフレーズがピッタリとはまるのだが、実はこれが重賞2勝目(アーリントンC(G3))であり、関屋記念(G3)も昨年、3着に入着していたレースであった。
「昨年は惜しい競馬をしていただけに、今年はなんとかして欲しいとの思いもありました」とはヤングマンパワーの育成を行ってきた、ノーザンファーム空港牧場の足立稔厩舎長。その関屋記念(G3)だけでなく、京成杯オータムH(G3)(3着)、福島民報杯(2着)、谷川岳S(2着)と、オープンで惜しいレースが続いていた。
「2歳のデビューからアーリントンC(G3)までの勢いは凄いと思いながら見ていました。それだけに勝ちきれないレースが続いた時には悔しさもありましたが、負けたレースでも勝ち馬との差はそれ程離れていませんでしたし、今回も持ち前のしぶとさが発揮されたレースのようにも思えました」(足立厩舎長)
育成時のヤングマンパワーはどのような馬だったのだろうか?
「現在の馬体重が証明しているように、こちらに来たときから目を引く大型馬でした。厩舎の育成馬ではアルフレード(朝日杯FS(G1)など16戦3勝)ともイメージが重なる程に筋肉量が豊富な馬体をしていて、同世代の中では完成度の高さが抜けていました」(足立厩舎長)
この関屋記念(G3)でも発揮されていた、ゴール前でのしぶとさだが、それは調教での走りから垣間見せていた能力でもあった。
「他の馬と並ぶと勝負根性の強さを見せていたのが印象的でした。また、きつめの調教でも最後まで一生懸命に走る精神的なタフさもありましたし、こちらが求める調教量をクリアし続けたように肉体的にもタフな馬でした」(足立厩舎長)
実は足立厩舎長は、先日、ノーザンファーム空港牧場のS-1厩舎の厩舎長となったばかり。それに花を添えるようなヤングマンパワーの重賞勝利となったが、今後も足立厩舎長やS-1厩舎のスタッフに、更なる喜びをもたらすようなビッグタイトルも期待できそうだ。