2016年08月21日 北九州記念 G3
優勝馬:バクシンテイオー
プロフィール
- 生年月日
- 2009年04月10日 07歳
- 性別/毛色
- 牡/鹿毛
- 戦績
- 国内:25戦6勝
- 総収得賞金
- 129,426,000円
- 母 (母父)
- アウトオブザウィム by サンデーサイレンス(USA)
- 馬主
- 林 正道
- 生産者
- ノーザンファーム (安平)
- 調教師
- 堀 宣行
- 騎手
- 藤岡 康太
遅咲きの良血馬は、7歳の夏に大輪の花を咲かせた。
近親にG1・Jpn1 7勝馬カネヒキリを持つバクシンテイオーは、7度目となる重賞挑戦でついに重賞初制覇。2着にベルカントが入ったことで、サクラバクシンオー産駒のワンツーフィニッシュとなった。
「サクラバクシンオー産駒は小倉芝1200Mの相性がいいとのデータを見たことがあったので、いいレースをしてくれないかな、と思っていました」とはバクシンテイオーを育成した、ノーザンファーム空港牧場の大木誠司厩舎長。レース当日は育成馬だったレインボーラインの応援のために札幌競馬場に来ていたが、その際、レースを一緒に見ていたのが、バクシンテイオーの管理調教師だった堀宣行調教師だった。
「道中、流れに乗れないような感じもあったので駄目かなと思いましたが、直線では鮮やかな末脚を見せてくれました。藤岡康太騎手の好騎乗もあったとは思いますが、あれだけの脚を使えたのには見ていて驚きました」(大木厩舎長)
その後、堀調教師は大木厩舎長と喜びを分かち合った後、目の前の札幌記念(G2)では管理馬のネオリアリズムとモーリスとでワンツーフィニッシュを達成。この3頭全てがノーザンファーム空港牧場で管理をされていた事実からも、牧場との連絡を密に取りながら、いい状態でレースに使っていることが、厩舎所属馬の活躍にも証明されたと言える。
「牧場では3歳の2月まで管理をしており、デビューは5月末と遅くはなりましたが、育成時から短距離適性の高さを随所に感じさせていました。じわじわ良くなってきているような印象もあったので、古馬になってから才能を開花させてくれるのではと、当時から思っていました」(大木厩舎長)
その印象通りに着実にクラスを上げていったバクシンテイオーは、5歳の秋にはオープン入り。重賞でも掲示板に入るなど、安定したレースを続けていく。
「レースぶりも安定してきたので、上手く行けば重賞でも勝ち負けになるはずとの期待はありました。ただ、牧場にいた頃から切れる脚を使えるイメージが無かったので、その意味でも成長してくれているのかもしれません」(大木厩舎長)
「そう考えると、大事に使ってくれた堀先生やスタッフの皆さん、そして中間を管理してくれていたノーザンファームしがらきのスタッフに感謝するだけですね」とも大木厩舎長は話す。次走は未定だが、重賞ウイナーとなったことで、より馬にあったローテーションが組めるはずであり、7歳にして見いだした「切れる末脚」で、更に重賞タイトルを積み上げてくれそうだ。