重賞ウィナーレポート

2016年06月19日 ユニコーンS G3

2016年06月19日 東京競馬場 曇 良 ダ 1600m このレースの詳細データをJBIS-Searchで見る

優勝馬:ゴールドドリーム

プロフィール

生年月日
2013年04月19日 03歳
性別/毛色
牡/鹿毛
戦績
国内:5戦4勝
総収得賞金
707,647,000円
ゴールドアリュール
母 (母父)
モンヴェール  by  フレンチデピュティ(USA)
馬主
吉田 勝己
生産者
ノーザンファーム (安平)
調教師
平田 修
騎手
川田 将雅

 戦前のオッズが示す通り、「2強対決」と目された今年のユニコーンS(G3)。しかし、勝ったのは、これまでの直接対決でストロングバローズに勝利していたゴールドドリームだった。

 そのゴールドドリームだが、デビュー戦から破竹の3連勝。前走の兵庫チャンピオンシップ(Jpn2)こそ、逃げたケイティブレイブを捕らえられず2着に敗れたが、改めて実績だけでなく、能力でも最上位の馬であることを証明した。

 「自分としてもストロングバローズとの争いになるなと思っていました。相手も強い馬だと思っていましたが、このレースでは目標にしながらレースができましたし、直線を向いた時には勝てるだろうなと思いながらレースを見ていました」と話すのは、育成調教を手がけたノーザンファーム空港牧場の犬伏健太調教主任。ゴール前、先に抜けだしたのはストロングバローズだった。しかし、一完歩ごとにその差を詰めていったゴールドドリームは、図ったかのようにゴール前でクビ差だけ捕らえてみせる。それは着差以上とも思える強さでもあった。

 改めて3歳最強牡馬であることを、このユニコーンS(G3)で証明してみせたゴールドドリーム。育成時もさぞかし高い能力を証明していたのではと思っていたが、犬伏調教主任に話を聞くと、思っても見ないような答えが返ってきた。

 「正直、ここまでの成績を残せるとは思ってもみなかった、というのが正直な感想です。育成時はもの凄くトモの緩い馬であり、頻繁に騎乗していたスタッフも『ここまで走るとは…』と驚いていたほどです」

 そのスタッフが犬伏主任と共に驚いたというのが、2歳12月のメイクデビュー阪神だった。3番人気で出走したゴールドドリームは、後方待機から鮮やかな末脚を使って2着馬に2馬身半差を付ける圧勝。続く3歳500万下も勝利すると、後のベルモントS(G1)3着馬ラニも出走していたヒヤシンスSを勝利。その時に2馬身差を付けたのが、2着となったストロングバローズである。

 「2連勝を果たした時には強いと思いましたが、ヒヤシンスSを勝利して、これは本当に能力の違う馬だなと思いました。自分自身、いい意味で期待を裏切られたと言う意味でも勉強になった馬です」

 この後はジャパンダートダービー(Jpn1)への出走を予定しているゴールドドリーム。そこでも期待を裏切る、いや期待通りの走りで、名実共に3歳最強ダート馬へと上り詰めてくれるはずだ。