2016年05月05日 かしわ記念(中央交流) Jpn1
優勝馬:コパノリッキー
プロフィール
- 生年月日
- 2010年03月24日 06歳
- 性別/毛色
- 牡/栗毛
- 戦績
- 国内:22戦11勝
- 総収得賞金
- 995,144,000円
- 母 (母父)
- コパノニキータ by ティンバーカントリー(USA)
- 馬主
- 小林 祥晃
- 生産者
- ヤナガワ牧場 (門別)
- 調教師
- 村山 明
- 騎手
- 武 豊
競馬ファンのゴールデンウィークを彩るマイルJpn1「第28回かしわ記念」が5月5日、千葉県の船橋競馬場で行われ、日高町ヤナガワ牧場生産3番人気コパノリッキー(牡6、栗東・村山明厩舎)が2番手から早めに抜け出して完勝。6度目のG1/Jpn1制覇(重賞8勝目)を成し遂げた。かしわ記念(Jpn1)は2年ぶり2度目のV。生産者ヤナガワ牧場は天皇賞・春(G1)のキタサンブラックに続いて、ゴールデンウィークのG1/Jpn1レースを2連勝となった。
レースは南関東で7連勝、重賞8勝のソルテが引っ張る展開。コパノリッキーとベストウォーリアが追いかけ、1番人気のモーニン、フェブラリーS(G1)2着ノンコノユメ、昨年の東京大賞典(G1)の覇者サウンドトゥルー、NAR年度代表馬ハッピースプリントらは中団をキープ。淀みないペースで流れるなか、早めにソルテを交わしたコパノリッキーが後続を3馬身突き離した。
レースを船橋競馬場で見届けた梁川正普社長は「馬の状態もとても良さそうでしたし、久しぶりに自分の競馬をさせてもらえたと思います。今日は、強いコパノリッキーを見ることが出来て嬉しいです。今日は、小林オーナーの誕生日でもあり、一緒に祝うことができて良かった」と勝利を喜んだ。
一昨年のフェブラリーS(G1)は最低人気での快勝。この勝利をきっかけに、2年以上にわたりダート界を牽引してきた。ところが、昨年のJBCクラシック(Jpn1)以降は結果を出せないレースが続いた。「若くて、勢いのある馬もたくさん出てきました。コパノリッキーにも世代交代の波が寄せてきているのかなと思ったこともありますが、馬にかかわる方々がこの馬を信じて、立て直してくれた。本当に感謝です」。
この勝利はコパノリッキーにとっては6つめのG1/Jpn1タイトル。「1つづつ積み上げてきたタイトルですが、今、改めて振り返るとすごい馬だなってそう思います。牧場時代も期待はしていましたが、まさかここまで強くなるとは思わなかったです」と言葉を続けた。
そんな梁川社長にとって嬉しいことが。かしわ記念(Jpn1)の表彰式で武豊騎手から「ありがとうございました」と言葉をかけられた。
「武豊騎手のG1初勝利(88年菊花賞=勝馬スーパークリーク)時の2着馬は当牧場生産のガクエンツービートでした。当時、私はまだ大学生でしたが、その後の武騎手は記録を次々と塗り替えるすごいジョッキー。いつか、自分が牧場に戻って武騎手に乗ってもらえるような馬を生産したいと思ったことを覚えています」。
「お礼を言いたかったのはこちらの方。コパノリッキーがここまで強くなった背景は本当に多くの方々のおかげと思っています。そういうことを含めて、馬に勇気をもらいました」と意欲を新たにしている。