2016年03月26日 日経賞 G2
優勝馬:ゴールドアクター
プロフィール
- 生年月日
- 2011年05月18日 05歳
- 性別/毛色
- 牡/青鹿毛
- 戦績
- 国内:14戦8勝
- 総収得賞金
- 743,244,000円
- 母 (母父)
- ヘイロンシン by キョウワアリシバ(USA)
- 馬主
- 居城 要
- 生産者
- 北勝ファーム (新冠)
- 調教師
- 中川 公成
- 騎手
- 吉田 隼人
天皇賞・春(G1)への重要なステップレース「第64回日経賞(G2)」は、先行策をとった昨年の有馬記念優勝馬ゴールドアクターが先に抜け出したサウンズオブアースをゴール前で捕えて優勝。重賞3連勝で、昨年7月の洞爺湖特別からの連勝を「5」に伸ばした。
ゴールドアクターは、オーナーである居城要さんが所有する北勝ファーム(新冠町)の生産馬で、障害競走で2勝を記録した母ヘイロンシンも居城さんのオーナーブリーディングホースだ。
北勝ファームの創業は1989年。決して多くない生産頭数の中からゴールドアクターほかグローバルリーダー(05年ロジータ記念)などの活躍馬を送っており、現在は田谷利夫場長とスタッフの大川寛和さんの2人による少数精鋭主義による丈夫な馬づくりを行っている。
「レースは牧場で見ていました。有馬記念(G1)のあと、石橋ステーブルでの調整もうまく運び、調子は良いと聞いていましたので、大目標につながるようなレースをして欲しいと思っていました」と田谷場長。
有馬記念(G1)以来、3ヶ月ぶりのレースで、ゴールドアクターは、そんな場長の期待を良い意味で裏切る強さを見せた。有馬記念2着馬に2kg与えての完勝劇。先に抜け出して追撃を抑え込んだグランプリとは一変し、相手を先に行かせてゴール前で測ったように差し切った。
「有馬記念(G1)のときに比べるとかなりのスローペースでしたが、しっかりと折り合いゴール前でも良い脚を使ってくれました。どんな競馬でもできる自在性を身に着けたのは心強いばかりです。牧場時代からほかの馬にない柔らかさを持った馬で、期待していた馬ですが、本当に強くなったなぁと思います」と相好を崩した。
この勝利で堂々と天皇賞・春(G1)に挑む。
「昨年秋、菊花賞(G1)に出走できると決まったときからこの天皇賞を楽しみにしていました。そのときは、有馬記念(G1)に勝てるとは思っていませんでしたし、こんな形でレースを迎えるとは考えてもみませんでしたが、レース当日が本当に楽しみです」。
母ヘイロンシンは今年、出産予定はないものの、昨年はスクリーンヒーローを父に持つ牝馬を出産しており、この春はみたびスクリーンヒーローとの配合を行っている。「まだ受胎の確認はできていませんが、楽しみにしているオーナーのためにも元気な子馬を産ませたい」と張り切っている。