2016年03月13日 フィリーズレビュー G2
優勝馬:ソルヴェイグ
プロフィール
- 生年月日
- 2013年03月04日 03歳
- 性別/毛色
- 牝/栗毛
- 戦績
- 国内:5戦2勝
- 総収得賞金
- 184,623,000円
- 馬主
- (株) G1レーシング
- 生産者
- (有)社台コーポレーション白老ファーム (白老)
- 調教師
- 鮫島 一歩
- 騎手
- 川田 将雅
桜花賞トライアルのフィリーズレビュー(G2)。勝利したのは8番人気で、白老ファームの生産馬であるソルヴェイグ。人気こそ落としてはいたものの、2歳の11月にメイクデビュー京都を勝利してからは、このフィリーズレビュー(G2)までの4戦で、一度も掲示板を外さない安定したレースを見せており、人気の盲点になったような気もしてくる。
「これで芝の1400mは、メイクデビュー以来4戦目となりますが、着順を落としていたことも、評価の低さに繋がっていたのかもしれません。それでも今回はこの条件がまさにピッタリと言える程に強いレースを見せてくれました」とは白老ファームの石垣節雄繁殖主任。そんな石垣主任も、重賞で見せた好走には正直、驚いたと話す。
そのソルヴェイグだが血統を見ていくと、近親にはシルクロードS(G3)2着、高松宮記念(G1)でも3着となったソルジャーズソング、そして京王杯スプリングC(G2)と、ファルコンS(G3)で3着に入着しているエールブリーズ(牡6)の名前もある、スピード色の強い血統馬。母のアスドゥクール(牝11)も、日本ダービー馬ジャングルポケットの産駒ながら、芝とダート双方の1400mで4勝をあげている。
「母は体型的にもがっしりとした、いわゆる短距離系の馬体をしており、ソルヴェイグの馬体にも、母系の特徴は良く出ていました。ただ、この母系のセールスポイントを更に後押ししてくれたのが、父のダイワメジャーだったとも言えます」(石垣繁殖主任)
その石垣繁殖主任をして、「まさに母系のスピードを生かす配合」だったというダイワメジャーは、この3歳世代において、桜花賞(G1)の最有力馬とも言われるメジャーエンブレム(牝3、田村)や、京王杯2歳S(G2)の勝ち馬ボールライトニング(牡3、宮本)を送り出すなどして、昨年は種牡馬のキャリアとしては初めてとなる、2歳リーディングサイアーにも輝いている。産駒は現役時の父と同じように積極的なレースぶりを見せ、特に短距離戦での活躍が目立っており、サンデーサイレンス系種牡馬の中でも独自の路線を歩みながら、リーディングサイアーランキングでも上位に迫ってきている。
「前々でレースができるところにも、父の影響が強く出ている気がしています。この時期にトライアル重賞を勝って、クラシックに臨めることは大変に嬉しいですし、我々にとっても励みになります。このレースもそうでしたが、桜花賞(G1)ではより強いメンバーが集まってくると思いますし、その中でもこの馬らしいレースをして、一つでも上の順位に入ってもらいたいです。それでも、重賞好走馬たちを相手に見せたあのレース内容からすると、楽しみは膨らんできます」(石垣繁殖主任)
ダイワメジャー産駒の当たり年と言える、この3歳世代。ひょっとしたら桜花賞(G1)の舞台で、産駒のワンツーフィニッシュが見られるだけでなく、先に抜けだしているのはソルヴェイグとなるのかもしれない。