2015年12月26日 阪神C G2
優勝馬:ロサギガンティア
プロフィール
- 生年月日
- 2011年04月18日 04歳
- 性別/毛色
- 牡/青毛
- 戦績
- 国内:17戦5勝
- 総収得賞金
- 224,555,000円
- 父
- フジキセキ
- 母 (母父)
- ターフローズ(GER) by Big Shuffle(USA)
- 馬主
- (有) 社台レースホース
- 生産者
- 社台ファーム (千歳)
- 調教師
- 藤沢 和雄
- 騎手
- M.デムーロ
3歳時にはスプリングS(G2)を優勝。クラシック候補として注目され、NHKマイルC(G1)では2番人気の支持を集め、勝ち馬から0秒1差の4着に入ったロサギガンティア。その後は芝のマイルから中距離で好走を見せるも、勝ち鞍にはなかなか届かなかった。
「オープン馬の上位陣とは賞金に開きがあり、使いたいレースを思惑通りに出走できない不安が付きまとっていました」とは、社台ファーム山元トレーニングセンターの上水司調教主任。ロサギガンティアが山元トレーニングセンターにやってきたのは、朱鷺Sの後。その際、上水調教主任が感じたのは、馬体のある変化だった。
「500㎏を超える大型馬ながら緩さのない馬で、むしろ少し硬いくらいのタイプだと思います。疲れもあったのか、より硬くなっているような印象もあったので、まずはフレッシュな状態に戻して、厩舎に送り返そうと思いました」(上水調教主任)
ただ、フレッシュな状態にするのではなく、賞金不足を打破するためにもオーロCは落とすわけにはいかない。そのためには、休み明けと言えども勝ち負けの状態に近づけなければ行けないと言う究極の調整。しかし、山元トレーニングセンターのスタッフ、そして、バトンを受けた藤沢厩舎の管理が、オーロCにおける1年7か月ぶりの勝利に繋がり、そして阪神C(G2)への出走を可能とした。
「しかもこの阪神C(G2)では、最後の叩き合いで差し返すという根性の強さも見せてくれました。連勝で重賞制覇を果たしてくれたことは、本当に嬉しく思います」(上水調教主任)
ちなみにロサギガンティアの母ターフローズは、イタリアのG1勝ち馬(リディアテシオ賞(G1))。鞍上を務めるM.デムーロ騎手にとっても、母国の活躍馬の血を引く馬ということで気になっていた馬らしく、そう思うと、スプリングS(G2)での重賞勝ちもまた、縁の強さという気もしないでもない。
「レースを見ていても、スプリングS(G2)で見せてくれた、唸るような行き脚が戻ってきましたし、今年は飛躍の1年になることを期待しています」と上水調教主任。思い通りのローテーションが組める今年は、重賞戦線をよりいっそう沸かしてくれるに違いない。