2015年12月12日 チャレンジC G3
優勝馬:フルーキー
プロフィール
- 生年月日
- 2010年03月31日 05歳
- 性別/毛色
- 牡/青鹿毛
- 戦績
- 国内:17戦7勝
- 総収得賞金
- 248,367,000円
- 父
- Redoute's Choice(AUS)
- 母 (母父)
- サンデースマイルⅡ(GB) by サンデーサイレンス(USA)
- 馬主
- 金子真人ホールディングス (株)
- 生産者
- ノーザンファーム (安平)
- 調教師
- 角居 勝彦
- 騎手
- M.デムーロ
8度目の重賞挑戦で、ついにタイトルを掴んだフルーキー。その競走生活を振り返ると転機となったのは、昨年夏の休養調整であることがうかがえる。
6月のエプソムC(G3)から、10月のポートアイランドSまでの約4か月間、そのほとんどをフルーキーはノーザンファーム早来牧場の森下厩舎で過ごしていた。
「こちらに戻ってきた当初は、レースの疲れもあったのか、身体も寂しく見えました。具体的なローテーションもまだ決まっていなかったので、まずは疲れを取って、その後に飼い葉を食べさせながら、十分な運動量を取るようにしました」とは森下政春厩舎長。十分な栄養を与えながら、それに見合った運動を施していくというのは、森下厩舎で調整された後に、菊花賞(G1)、ジャパンC(G1)とG1タイトルを掴んだエピファネイアとも一緒。まさにパワーアップした状態で厩舎へと戻すことができたというフルーキー。休み明けとなったポートアイランドSでの馬体重こそプラス4㎏ではあったが、その中身がまるで違っていたことは、他馬を寄せ付けない完勝というレースぶりにも証明されている。
続く富士S(G3)こそ5着に敗れたが、1番人気で迎えたチャレンジC(G3)では最後の直線で馬群をこじ開けると、一気に先頭へと踊り出る。
「負けたとはいえ富士S(G3)のレース内容も良かったですし、重賞までは手が届くところまで来ているのではという気持ちはありました。チャレンジC(G3)は決して楽なレースとは言えませんでしたが、それでもジョッキーの指示に応えて狭い場所を割ってきた姿には、これほど強くなったとは、と驚きました」(森下厩舎長)
これまでは芝の中距離だけでなく、菊花賞(G1)にも出走(6着)した程に適性の広さを証明してきたフルーキーではあるが、森下厩舎長の中では「スピード能力の高い馬」との印象があったという。
「今回のレースを見ていても、マイルから中距離で切れを生かすレースがあっている気がします」とも話す森下厩舎長だが、次走は中山金杯(G3)を予定。距離は芝2000mというのはまさに適距離。重賞2勝目も十分に射程圏内に入っていると言えそうだ。
「今年最初の重賞レースですし、いい結果を残してもらいたいですね」と話す森下厩舎長に、「重賞制覇おめでとうございます!」との言葉を、新年早々かけられそうだ。