重賞ウィナーレポート

2015年10月17日 府中牝馬S G2

2015年10月17日 東京競馬場 曇 稍重 芝 1800m このレースの詳細データをJBIS-Searchで見る

優勝馬:ノボリディアーナ

プロフィール

生年月日
2010年03月22日 05歳
性別/毛色
牝/栃栗毛
戦績
国内:21戦6勝
総収得賞金
143,030,000円
フレンチデピュティ(USA)
母 (母父)
スターリーロマンス  by  サンデーサイレンス(USA)
馬主
原田 豊
生産者
社台ファーム (千歳)
調教師
松永 昌博
騎手
C.ルメール

 前走の小倉日経OPでは2着とオープンの壁を乗り越えそうな資質は示したものの、重賞勝ち馬も居並ぶこの府中牝馬S(G2)では、ノボリディアーナの11番人気という評価も致し方ないと言えた。

 だが、社台ファームグリーンウッドで調教主任を務める伊勢哲男氏は、重賞とはいえどもノボリディアーナの好走を期していた。「成績に大きな波があるタイプなのですが、これまでのレース内容を振り返ってみると、ゲートを上手く出ている時は好走できていました。確かに強いメンバーは揃ってはいましたが、実際に接していた感覚としても、対等に戦える能力があると期待をしていました」(伊勢氏)

 小倉日経OPの後は社台ファームグリーンウッドで調整されたノボリディアーナは、疲労の解消とゲート練習に重点を置きながら調整が行われていく。馬自身もこの調整における人の意図を読み取ったように、心身ともにいい状態で厩舎に送り出すことが叶った。

 この府中牝馬S(G2)では、決して好スタートを切ったとは言えなかったノボリディアーナだが、後方待機策から徐々にポジションを押し上げていく。最後の直線では外に進路を向けると、そこから一気に弾け、2着馬に1馬身1/4の差をつけてゴール。C.ルメール騎手の好騎乗もあるが、やはり馬の状態の良さ、そして社台ファームグリーンウッドと松永昌博厩舎の連携の良さも加わった勝利と言えよう。

 「元から体重変動が少なくてタフなタイプの馬と言えます。次走はG1の舞台(エリザベス女王杯(G1))となりましたが、健闘以上の成績を期待しています」(伊勢氏)

 そう話した後、「何よりもお世話になっている原田豊オーナーに、重賞の口取りをしていただけたことが本当に嬉しかったです」とも話した伊勢氏。状態も上向きで望めるエリザベス女王杯(G1)では、芝生の上からの口取りも十分に考えられそうだ。