2015年10月12日 京都大賞典 G2
優勝馬:ラブリーデイ
プロフィール
- 生年月日
- 2010年01月30日 05歳
- 性別/毛色
- 牡/黒鹿毛
- 戦績
- 国内:24戦8勝
- 総収得賞金
- 798,195,000円
- 馬主
- 金子真人ホールディングス (株)
- 生産者
- ノーザンファーム (安平)
- 調教師
- 池江 泰寿
- 騎手
- 川田 将雅
今年の最初に中山金杯(G3)を制してから、これで重賞5勝。その重賞勝利の中には宝塚記念(G1)勝利もあるように、紛れもなく古馬最強馬の1頭となったラブリーデイ。宝塚記念(G1)以来のレースとなったこの京都大賞典(G2)でも、秋のG1戦線に向けて最高のスタートを切った。
「あの勝ち方には驚きました。これまでは先行して粘り込むようなレースが多かっただけに、上がり3ハロンの時計を見た時には目を疑いました」と話すのは育成調教を手がけた、ノーザンファーム早来牧場の横手裕二調教主任。横手調教主任も驚いた、その上がりタイムだが、ラスト3ハロンでなんと32秒3。デビュー以来、ラブリーデイは上がり3ハロンで32秒台を記録したのは1度も無く、横手調教主任が目を疑うというのも分かる気がしてくる。
この5歳を迎えてから本格化した印象があるだけでなく、レース内容までがらりと変えてきたラブリーデイ。横手調教主任はその強さについて、精神的な成長が大きいとも語る。
「以前はかかり癖があったからこそ、前でレースをしていたという見方もできます。今回は淡々とした流れでも落ち着いてましたし、また肉体的にも完成期に入ったからこそ、あれだけの瞬発力を発揮できたのでしょう」(横手調教主任)
今年に入ってからこの京都大賞典(G2)で7戦目。しかも、2歳8月のデビューからコンスタントにレースを使われて行き、その中には芝1400mで行われた京王杯2歳S(G2)での2着も含まれている。仕上がりが良く、距離を問わず、かつ丈夫で、比類無き成長力。まさに、父キングカメハメハ産駒の長所ばかりを凝縮されたようなラブリーデイであるが、その父キングカメハメハもまた、横手調教主任が厩舎長だった時代に送り出した育成馬でもある。
「キングカメハメハもそうですが、ラブリーデイもまた、金子真人オーナーに喜んでもらえるような成績を残せていることが嬉しいです。G1では更に強い馬も揃いますが、今の充実ぶりからすれば期待の方が大きいですね」(横手厩舎長)
ラブリーデイの次走は天皇賞(秋)(G1)を予定。得意とする芝中距離、そして直線の長い東京コースで、どんなレースを見せてくれるのかが楽しみになってくる。