2015年09月27日 神戸新聞杯 G2
優勝馬:リアファル
プロフィール
- 生年月日
- 2012年02月05日 03歳
- 性別/毛色
- 牡/鹿毛
- 戦績
- 国内:8戦4勝
- 総収得賞金
- 150,105,000円
- 父
- ゼンノロブロイ
- 母 (母父)
- クリソプレーズ by エルコンドルパサー(USA)
- 馬主
- (有) キャロットファーム
- 生産者
- ノーザンファーム (安平)
- 調教師
- 音無 秀孝
- 騎手
- C.ルメール
兵庫チャンピオンシップ(Jpn2)2着など、ダートで活躍をしていたリアファル。前走のマレーシアCから芝に矛先を変えて、ついには神戸新聞杯(G2)で重賞初制覇。一気に菊花賞(G1)の惑星馬となった。
兄はジャパンダートダービー(Jpn1)勝利など、ダート重賞を沸かせたクリソライト。血統面からダートでの活躍は想像できたとも言えるが、兄の育成も担当していたノーザンファーム空港牧場の樋口政春厩舎長は、リアファルにまた違った魅力を感じていた。
「兄よりも柔らかい走りをしていました。跳びも大きかったので、弟は芝でもこなせると感じていたのは事実です」(樋口厩舎長)
ダートで頭角を現した後も、いつか芝で走る姿を見てみたいと思っていた矢先、逃げを打ちながらも鳳雛Sで3着に敗れたリアファルは、初めての芝の上でのレースとなるマレーシアCでも果敢に先手を奪う。その姿は樋口厩舎長にとっても信じられないものだった。
「ダートと芝では行き脚が違うので、前に行くレースは難しいのではと思ってました。それが逃げ切りだったわけですから、やはり芝の適性も高かったのでしょうね」(樋口厩舎長)
リアファルはこの神戸新聞杯(G2)でも先頭に踊り出ると、1000mを1分2秒4という絶妙なペースで通過。それでいながら上がり3ハロンで34秒1の脚を使われては、春クラシックを沸かせてきたリアルスティールが、それを上回る末脚(34秒0)を繰り出しても、捕らえきれないのは仕方のないところだろう。
「兄と同じく扱っていてのうるささはありますが、乗ると折り合いの苦労はありませんでした。菊花賞でもハナを奪うようなレースをしてくれると思いますが、レースぶりからしても距離の不安はないだけに、楽しみは大きいですね」(樋口厩舎長)
兄クリソライトは、樋口厩舎長が厩舎を任されてから初めてのJpn1馬。次は弟のリアファルが、厩舎にとって初めてのG1タイトルを授けてくれることになりそうだ。