2015年09月13日 セントウルS G2
優勝馬:アクティブミノル
プロフィール
- 生年月日
- 2012年04月07日 03歳
- 性別/毛色
- 牡/黒鹿毛
- 戦績
- 国内:7戦3勝
- 総収得賞金
- 174,395,000円
- 父
- スタチューオブリバティ(USA)
- 母 (母父)
- ピエナアマゾン by アグネスタキオン
- 馬主
- 吉岡 實
- 生産者
- フジワラフアーム (静内)
- 調教師
- 北出 成人
- 騎手
- 藤岡 康太
サマースプリントシリーズ最終戦(優勝はベルカント)にして、スプリンターズステークス(G1)の前哨戦、第29回セントウルステークス(G2)を制したのはアクティブミノル。現役屈指の逃げ馬ハクサンムーンを相手にハナを奪っての逃げ切り勝ち。名前の通りアクティブ(積極的)なレースで1年2ヶ月ぶりの勝利(重賞2勝目)を飾った。
アクティブミノルを生産したのは新ひだか町のフジワラファーム。静内御園に本場、豊畑に分場、新冠に育成場を構え、総勢20名あまりのスタッフで生産から育成までを手がけている。年間の生産頭数は預託馬を含めて35頭前後になる。過去にはJRA賞最優秀ダート馬ウイングアローや福島牝馬S(G3)を連覇したオールザットジャズ、スプリント重賞2勝のアンバルブライベンなどコンスタントに活躍馬を出している。
「初めての古馬との対戦、今回は掲示板に載れば上等と思いオーナー(吉岡實氏)共々自宅での観戦になってしまいました。口取り写真が調教師、騎手、厩務員の3人と寂しくなってしまって馬には申し訳なかったですね。お詫びに本番はみんなで応援に行きますよ!」笑いながら語ってくれたのは代表の藤原俊哉社長。
同馬はこれで1200m戦3戦3勝。昨年、函館2歳ステークス(G3)を優勝した時の取材では『少し長い距離に対応できるように育てたい』とのコメントを頂いていた。「この結果を見るとスプリンターだったと言うことでしょうね。今後はこの路線を中心に戦っていく事になると思います」と藤原社長。
母ピエナアマゾンには今年サウスヴィグラスの牝馬が誕生している。「初仔のアクティブミノルから4年続けていい仔を出してくれましたが、今年は生まれが遅かった(5/29生)ので1年休ませました。その分、来年は良い種馬を選んでやろうと考えています。当歳は血統的には短いところになるんでしょうね。1歳の姉(父ヴィクトワールピサ)はもう少し距離がもちそうです。この血統は当歳時にはあまり見栄えが良くないんですが、1歳春からぐんぐん良くなるんですよ」と期待を寄せている。
フジワラファーム生産のスプリンターと言えばアンバルブライベンについて触れておかなければならない。昨年の京阪杯(G3)、今年のシルクロードステークス(G3)と重賞2勝、函館スプリントステークス(G3)5着の後、放牧に帰って来た牧場で疝痛を発症して亡くなってしまった。「今回の勝利はアンバルブライベンの後押しがあったのかも知れませんね。母のチェリーコウマンもうちが生産した重賞勝ち馬ですし、サンデー系種牡馬が何でも付けられるという貴重な存在でした。今でも『もう1年早く繁殖に上げるべきだったのかも?』と悔やむこともあります。本当に残念でなりません」と苦しい胸の内を語ってくれた。
アンバルブライベンの分まで無事に活躍して欲しいと願う藤原社長や牧場スタッフの思いを背負い、アクティブミノルにはスプリンターの頂点を目指し頑張って欲しい。