2015年06月24日 帝王賞(中央交流) Jpn1
優勝馬:ホッコータルマエ
プロフィール
- 生年月日
- 2009年05月26日 06歳
- 性別/毛色
- 牡/鹿毛
- 戦績
- 国内:29戦16勝
- 総収得賞金
- 1,078,706,000円
- 父
- キングカメハメハ
- 母 (母父)
- マダムチェロキー by Cherokee Run(USA)
- 馬主
- 矢部 道晃
- 生産者
- 市川フアーム (荻伏)
- 調教師
- 西浦 勝一
- 騎手
- 幸 英明
上半期のダート頂上決戦「第38回帝王賞(Jpn1)」が6月24日、東京都の大井競馬場で行われ、浦河町の市川ファーム生産ホッコータルマエが圧倒的な1番人気に応えて優勝。一昨年に続く帝王賞(Jpn1)2勝目は、88、91年のチャンピオンスター、2008、10年のフリオーソに続いて3頭。そして、この勝利でヴァーミリアン、エスポワールシチーが持つG1/Jpn1競走9勝という日本記録に肩を並べた。
ゲートが開いて、真っ先に飛びだしたのはホッコータルマエだったが、すぐに重賞3勝馬クリノスターオーと、この大井競馬場でジャパンダートダービー(Jpn1)を制したクリソライトが先手を主張。クリノスターオー、クリソライトが引っ張り、ニホンピロアワーズ、ワンダーアキュートの古豪勢がこれに続く。ホッコータルマエの幸騎手は砂を被らないように外目に持ちだして前を伺い、やや離れて地元、大井競馬場所属のハッピースプリントが続く。
前半3ハロンが35秒2で1000㍍通過は59秒9。淀みないハイラップに、さすが歴戦の雄たちもスタミナを奪われるなか3コーナー過ぎから先頭にたったクリソライトの脚色が良い。4角をまわって突き離す勢いだったが、一完歩ごとに差を詰めたホッコータルマエが力強く交わして先頭でゴールへ飛び込んだ。
この日、大井競馬場へ駆けつけた同ファームの市川久社長は「今回も強いホッコータルマエを見せてもらうことができました」と笑顔。「ドバイ帰りで、決して100%の出来ではなかったと思いますが、こうして勝つことができたのは厩舎スタッフの方々のおかげ。感謝したい」と感想を述べた。
昨年は、初の海外遠征、オールウェザーの馬場に苦しめられたドバイ遠征のあと調子を崩して7か月の休養を余儀なくされた。今年は、年明けの川崎記念(Jpn1)のあとフェブラリーS(G1)を自重して挑んだドバイワールドカップ(G1)で果敢にハナを奪って主導権を握り、レースなかばでモノ見をしながらも5着と健闘。見せ場をつくった分、体力の消耗は大きかったはずだが、持ち前の回復力でレースに間に合わせた。
「何回経験しても、慣れるものではない。嬉しいです」という市川社長。デビューを待つ明け2歳世代にはホッコータルマエの弟にあたるゴールドアリュールの牡馬が北海道の育成牧場でトレーニングを積まれ、牧場には半妹になる父ストリートセンスの1歳馬が。そして、今年はオルフェーヴルとの間に牝馬が生まれている。
「最終的にはオーナーと調教師が決めることですが、夏は休養して秋はまた大きなタイトルに挑むことになりそうです。ここまで来たのなら、G1/Jpn1の単独最多勝を狙って欲しい」と期待に胸を膨らませている。