2015年06月28日 宝塚記念 G1
優勝馬:ラブリーデイ
プロフィール
- 生年月日
- 2010年01月30日 05歳
- 性別/毛色
- 牡/黒鹿毛
- 戦績
- 国内:23戦7勝
- 総収得賞金
- 798,195,000円
- 馬主
- 金子真人ホールディングス (株)
- 生産者
- ノーザンファーム (安平)
- 調教師
- 池江 泰寿
- 騎手
- 川田 将雅
初重賞制覇となった中山金杯(G3)から、この宝塚記念(G1)までの約半年で重賞3勝。夏の上がり馬ならぬ、「春の上がり馬」となっていたラブリーデイがその勢いのままに、6度目の挑戦でついにG1ウイナーとなった。
「レースも含めてビックリした、というのが正直な感想です」とはラブリーデイの育成を手がけた、ノーザンファーム早来牧場の横手裕二厩舎長。その宝塚記念だが、単勝1.9倍、単勝支持率では40.8%という圧倒的な人気を集めたゴールドシップがゲートで立ち上がり、まさかの出遅れ。一方、ラブリーデイは大外枠の不利もいとわないかのように、果敢に先行勢に取り付き、集団の2番手でレースを進めていく。
「スローペースでのレースとなりましたが、そこで折り合えたのが勝因だったと思います。こちらにいた頃から長所は気性の良さと、折り合いが付くところだと思っていましたし、その長所が生かされるレース展開ともなりました」(横手厩舎長)
1000m通過が1分2秒5というスローペースとなった中、馬群が直線を前に密集したとき、真っ先にその中から抜けだしたのはラブリーデイだった。
「最後は瞬発力勝負のレースになると思っていましたが、そこから速い脚を使えたところに、成長の証しが見て取れた気がしました。最後は外から追い込んできたデニムアンドルビーの末脚にひやひやしましたが、それでも道中でスタミナを温存できたことが、最後の一踏ん張りに繋がったと思います」(横手厩舎長)
その2着のデニムアンドルビーもノーザンファーム生産馬であるが、しかも2頭共に金子真人氏(馬主名は金子真人ホールディングス)の所有馬。実は横手厩舎では金子オーナーのG1馬を数多く手がけてもきていた。
「ディープインパクト、キングカメハメハ、クロフネの3頭に携わることができました。また、トゥザヴィクトリーは育成スタッフだった頃に跨らせてもらった馬ともなります。昔から縁があり、そして多くの喜びを分かち合わせていただいた金子オーナーの所有馬、しかも父キングカメハメハの産駒からG1馬を出せたことは、とても嬉しく思います」(横手厩舎長)
牧場を離れてからは池江厩舎、そしてノーザンファームしがらき牧場で調整をされてきたラブリーデイ。その際、ラブリーデイの管理を任されてきた厩舎長が、宝塚記念(G1)の後に研修で早来牧場へ来ており、喜びを分かち合うだけでなく、労もねぎらったという。
「ここまでの活躍には池江厩舎、そしてしがらきのスタッフの力が大きいと思います。その意味でも、しがらきの厩舎長には直接「ありがとう」と言えて良かったです」(横手厩舎長)
G1ウイナーとなった今後は、海外遠征の話も出ているラブリーデイ。今の充実ぶりからしても、この秋には横手厩舎長を更に「ビックリ」させるような快挙を成し遂げてくれそうな気もしてくる。