重賞ウィナーレポート

2015年06月06日 鳴尾記念 G3

2015年06月06日 阪神競馬場 晴 良 芝 2000m このレースの詳細データをJBIS-Searchで見る

優勝馬:ラブリーデイ

プロフィール

生年月日
2010年01月30日 05歳
性別/毛色
牡/黒鹿毛
戦績
国内:22戦6勝
総収得賞金
798,195,000円
キングカメハメハ
母 (母父)
ポップコーンジャズ  by  ダンスインザダーク
馬主
金子真人ホールディングス (株)
生産者
ノーザンファーム (安平)
調教師
池江 泰寿
騎手
岩田 康誠

 今年に入ってから重賞を3勝。「本格化」という言葉が今、最も似合う競走馬はラブリーデイと言えるのかも知れない。

 この鳴尾記念(G3)では中団で折り合いを付けて、馬群からいち早く抜け出すと、後方から追い込んできたマジェスティハーツの追撃を振り切って2馬身差の快勝。まさに「横綱相撲」と言えるレース内容だった。

 「いいレースを見せてくれましたね。芝中距離の条件があっているのかも知れませんが、何よりも馬が充実しているのでしょう」とは育成を手がけたノーザンファーム早来牧場の横手裕二厩舎長。5歳を迎えて心身共に充実期を迎えたことが、この快進撃に繋がっている印象もあるが、牧場にいた頃から精神面では大人びた印象があったとも話す。

 「こちらにいた頃から安定した気性をしていた馬でした。ムキになって走るような所もなかったですし、だからこそ、鞍上の意のままにレースが出来ているのかも知れません」(横手厩舎長)

 また、肉体面の充実ぶりに関して横手厩舎長は、デビュー後に関わってきたホースマンたちへの感謝を口にする。

 「池江厩舎の皆さんがいい状態でレースを使ってくれているからこそ、重賞でも結果を残せているのでしょうし、中間を管理してくれているノーザンファームしがらきのスタッフたちも厩舎との連携を図りながら、更に馬を成長させてくれていると思います」(横手厩舎長)

 次走は宝塚記念(G1)を予定。これがデビュー以来、6度目のG1挑戦となるが、得意とする芝の中距離戦、しかも今の勢いならば好走以上の結果も期待したくなる。

 「G1勝ち馬を始めとしてメンバーも揃っていますが、ラブリーデイ自身もレース毎に強くなっていると思えるので、どんなレースを見せてくれるのかという楽しみもありますね」(横手厩舎長)

 横綱相撲を見せた鳴尾記念(G3)から、この宝塚記念(G1)ではG1を制した横綱たちの胸を借りる形でのレースとなるが、今のラブリーデイなら真っ向勝負で挑んでも、十分に勝機を望めそうな気がする。