2015年05月31日 日本ダービー G1
優勝馬:ドゥラメンテ
プロフィール
- 生年月日
- 2012年03月22日 03歳
- 性別/毛色
- 牡/鹿毛
- 戦績
- 国内:6戦4勝
- 総収得賞金
- 516,607,000円
- 父
- キングカメハメハ
- 母 (母父)
- アドマイヤグルーヴ by サンデーサイレンス(USA)
- 馬主
- (有) サンデーレーシング
- 生産者
- ノーザンファーム (安平)
- 調教師
- 堀 宣行
- 騎手
- M.デムーロ
今年の日本ダービー(G1)。ドゥラメンテの育成調教を手がけたノーザンファーム早来牧場の林宏樹厩舎長は、皐月賞(G1)の時と同様にTVの前から声援を送っていた。
「験を担ごうと思いまして、皐月賞(G1)と同じように、子供と一緒にレースを見ていました」と笑う林厩舎長。そのTV画面の向こうのドゥラメンテだが、実は皐月賞(G1)のレースの後、管理をする堀厩舎にレース後の様子を訪ねに行っていた。
「レースの疲れもほとんど見られず、調教の後というのもありましたが、落ち着いた様子を見せていました」(林厩舎長)
その時、林厩舎長は親しげに近づいてきたドゥラメンテの顔を撫でてきている。気性がやんちゃと言われるドゥラメンテではあるが、今回のパドックでは落ち着いて周回を重ねて行く姿、そして折り合いも付いていたレースの内容など、以前よりも遙かに精神的な成長も見られていたのかもしれない。
その皐月賞(G1)では後方からレースを進めたドゥラメンテではあるが、今回は先行馬を射程圏内に置きながら、中団を進んでいく。
「戦前の予想は皐月賞(G1)と同様に、後ろから行くのではと思っていました。実は皐月賞(G1)の時は前に付けられればと思っていただけに、展開予想は2度続けて外れてしまいました(笑)」(林厩舎長)
だが、林厩舎長によって予想外の位置取りは、ドゥラメンテにとってはビクトリーロードへの進路だった。直線でM.デムーロ騎手の指示に答えて一気に脚を伸ばすと、そこから後続との差を一気に広げていく。2着馬との差は1.3/4馬身差ながら、勝ちタイムの2分23秒2は日本ダービーレコード。強さだけでなく、速さという意味でも、抜けた能力を持ち合わせていることを証明した。
「直線の仕掛けは早くも思えましたが、その後の走りを見て、勝利を確信しました。これまでG1では育成馬たちの様々なレースを見て来ましたが、安心して見られたという意味では、このドゥラメンテの日本ダービー(G1)が初めてだったかもしれません」(林厩舎長)
先日、夏はノーザンファーム早来牧場で調整されるとの発表があったドゥラメンテであるが、林厩舎長はその期間に更なる成長を期待する。
「馬体を見ていても、まだボリューム的に寂しい面もありますし、血統的にもこれから更に成長する馬だと思っています。厩舎のスタッフと共に、ここでできる仕事をしっかりと行って、いい状態で堀厩舎の皆さんに送り出したいですね」(林厩舎長)