2015年05月02日 青葉賞 G2
優勝馬:レーヴミストラル
プロフィール
- 生年月日
- 2012年05月08日 03歳
- 性別/毛色
- 牡/鹿毛
- 戦績
- 国内:5戦3勝
- 総収得賞金
- 143,580,000円
- 父
- キングカメハメハ
- 母 (母父)
- レーヴドスカー(FR) by Highest Honor(FR)
- 馬主
- (有) サンデーレーシング
- 生産者
- ノーザンファーム (安平)
- 調教師
- 松田 博資
- 騎手
- 川田 将雅
「素晴らしい繁殖牝馬ですね」と話すのは、ノーザンファーム早来牧場の育成厩舎長である横手裕二氏。素晴らしい繁殖牝馬とは、勿論、レーヴミストラルの母であるレーヴドスカーのこと。中央でデビューした産駒は全てオープン入りを果たしており、重賞勝ちもアプレザンレーヴ(青葉賞(Jpn2))、レーヴディソール(阪神JF(G1)、デイリー杯2歳S(G2)、チューリップ賞(G3))と、レーヴミストラルの青葉賞(G2)で5勝目。しかもオープン入りした産駒の全てが違う種牡馬ということもまた、レーヴドスカーの繁殖牝馬としての優秀さを物語る。
「レーヴドスカーの産駒では、以前にレーヴドリアンの育成も手がけていました。兄弟に共通していたのは緩さのある動きでしたが、レーヴドリアンも、そしてレーヴミストラルも乗り味は良かったですね」(横手厩舎長)
緩さが反映されたと言えるこの乗り味の良さを損ねることなく、更にしっかりとさせていくため、レーヴミストラルは調教にもメリハリを付けていった。
「先生も何度か見に来られていましたが、『完成した暁には素晴らしい馬になる』と言っていました。能力の高さは兄弟の競走成績も証明していましたし、決して急がせることはせず、馬本意で仕上げていこうと思いました」(横手厩舎長)
本当に良くなるのは古馬となってからとも思っていたという横手厩舎長だが、3歳の1月に行われた未勝利戦で初勝利をあげると、続くアザレア賞、そしてこの青葉賞(G2)と勝利し、ついにダービー(G1)出走権を掴んだ。
「レースの度に強くなっているような印象さえ受けます。今回もきっちりと終いの脚を使ってくれましたし、この成長力もまた、牝系の凄さなのかもしれませんね。レース後もまだまだ成長していると思いますし、ダービー(G1)ではどんなレースを見せてくれるのか、本当に楽しみです」(横手厩舎長)
現在、横手厩舎ではレーヴミストラルを叔父に持つ、レーヴディソールの13(牡、父ハービンジャー)を育成中。こちらも調教の動きが目に見えて良くなって来たとのことで、今後、牝系としてもレーヴドスカーは発展していくに違いない。まずはその前に、レーヴミストラルの活躍によって、そのブラックタイプに「日本ダービー(G1)」の文字を書き記してもらおう。