2015年04月18日 アンタレスS G3
優勝馬:クリノスターオー
プロフィール
- 生年月日
- 2010年05月11日 05歳
- 性別/毛色
- 牡/青毛
- 戦績
- 国内:16戦7勝
- 総収得賞金
- 250,057,000円
- 父
- アドマイヤボス
- 母 (母父)
- マヤノスターライト by ジェイドロバリー(USA)
- 馬主
- 栗本 守
- 生産者
- 日西牧場 (門別)
- 調教師
- 高橋 義忠
- 騎手
- 幸 英明
阪神競馬場のダート1800メートルで争われた第20回アンタレスステークス(G3)。1番人気に推されたのはダート界の世代交代を目論む若きエース・アジアエクスプレス。2番人気には前年の覇者ナムラビクター、次いでG1ウイナーのローマンレジェンドと今年も実績あるメンバーが揃った。
レースは、6番人気のクリノスターオーが2番手追走から直線に入ると、逃げる1番人気のアジアエクスプレスをねじ伏せ1/2馬身差で優勝。14年の平安ステークス(G3)、同年シリウスS(G3)に続き3つ目の重賞タイトルを手にした。
本馬を生産したのは日高町の日西牧場。高山直樹代表はレース当日競馬場に駆けつけ声援を送った。
「前走チャンピオンズC(G1)も応援に行ったんですが、自分が行くと勝てないような気がして現地応援は躊躇してしまうんですよね」と苦笑い。パドックを周回する生産馬は、4か月前より確実に成長している印象で、好勝負を予感させる出来だった。
「相手関係はだいたい解ってきてますからね。同じ脚質を持つ一線級のホッコータルマエやコパノリッキーもいないし、人気がなくても自分のペースで走れれば大丈夫だと信じていました」と振り返った。
結果、年下のアジアエクスプレスを古馬の意地で跳ね除けて勝利。高山代表に重賞3勝目にして初の口取りをプレゼントした。
本馬の母、マヤノスターライトは昨年不受胎でとねっこを連れている姿は見られなかったが、高山代表は「ただでさえ走る馬が出るとその後の配合相手に迷うのに、クリノスターオーの父アドマイヤボスは種牡馬を引退していますから同じ配合が出来ないのが辛いですね。それなりのレベルの種馬を付けたいですし、すごく悩みます。今年もいろいろ考えてキングズベストに配合しました」と嬉しくも悩ましい心情を吐露した。
現在日西牧場には、クリノスターオーで繋がった縁でアスカクリチャンが休養している。「今はまだ怪我の治療中で、種牡馬として送り出せる状態になるまでお預かりしています。生産馬を通して縁が広がっていくのは嬉しいことですし、大事な馬を信頼して預けてくださったのだと身の引き締まる思いです。クリノスターオーもオーナーさんの期待に応える活躍をして欲しいですね」と笑顔を広げた。