2015年04月12日 桜花賞 G1
優勝馬:レッツゴードンキ
プロフィール
- 生年月日
- 2012年04月06日 03歳
- 性別/毛色
- 牝/栗毛
- 戦績
- 国内:6戦2勝
- 総収得賞金
- 477,088,000円
- 馬主
- 廣崎 利洋
- 生産者
- 清水牧場 (平取)
- 調教師
- 梅田 智之
- 騎手
- 岩田 康誠
桜花賞(G1)を制したレッツゴードンキが生まれた平取町は、日高振興局の西部に位置し、約5400人が暮らす町だ。アイヌ語の「ピラウトル」(ガケの間にある所)が町名の語源だという。
札幌、新千歳空港から浦河方面に向かう国道235号線で沙流川を超え、福満街道という縁起の良さそうな名前の道に折れて車で約10分少々。レッツゴードンキの故郷、清水牧場がある。
清水毅さん、ゆみ子さんの夫婦と、吉田良平場長ら3人のスタッフで24頭の繁殖牝馬を繋養している。創業が昭和42年というから、もう間もなく50年という歴史を刻み込もうとしている牧場だ。その歴史の中でマイルチャンピオンシップ(G1)2連覇のダイタクヘリオスやジャンプG1 2勝のマジェスティバイオ、コンメンダトーレ(佐賀記念(G3))などの活躍馬を送り出してきたが、3歳クラシックは初勝利となった。
この日、清水毅社長は阪神競馬場で愛馬を応援。牧場では妻のゆみ子さんが3人の子どもたちと自宅のテレビでレースを観戦していたという。「子供たちには、ひょっとしたらというようなことを言っていたそうですが、私には普段どおり。特別なことは何も言ってませんでしたが、最高のお土産を持って帰ってくれますね」と笑顔。
「勝って欲しいとは思っていましたが、相手も強い馬ばかり。勝てるとは思わなかったですが、夢が現実になりました。本当に嬉しい」と頬を紅潮させた。
吉田良平場長は「生まれてから1歳の秋まで牧場にいましたが、怪我や病気などはなく元気に過ごしていました。少し頑固なところもありましたが、賢い馬でした。清水社長がいつも良い馬、きれいな馬だと褒めていたことを思い出しました」と感慨ふかげ。「向こう正面で先頭に立ったときはヒヤリとしましたが、ペースが遅かったので馬を信じて応援していました。この馬では、今まで悔しい思いを重ねてきたので、ゴールするまで安心はできませんでしたが、本当に嬉しいです」と表情を崩した。
母マルトクは期待の大きな繁殖牝馬。1歳にエンパイアメーカーの牝馬がいて、今年もキングカメハメハを配合しているそうだ。
レース直後には、川上満平取町長や北嶋佳和平取町軽種馬生産振興会長など牧場関係者らが次々と駆け付けて同馬の快挙を祝った。