2015年03月28日 毎日杯 G3
優勝馬:ミュゼエイリアン
プロフィール
- 生年月日
- 2012年02月01日 03歳
- 性別/毛色
- 牡/鹿毛
- 戦績
- 国内:6戦2勝
- 総収得賞金
- 114,208,000円
- 母 (母父)
- エールスタンス by エルコンドルパサー(USA)
- 馬主
- 高橋 仁
- 生産者
- 社台ファーム (千歳)
- 調教師
- 黒岩 陽一
- 騎手
- 川田 将雅
千葉サラブレッドセール出身馬の活躍が目覚ましい。フェアリーS(G3)を優勝したノットフォーマルに続き、この毎日杯(G3)ではミュゼエイリアンが優勝。本年度は5月15日に船橋競馬場で開催される市場も、これまで以上に盛り上がってきそうである。
そのミュゼエイリアンを上場したのが、生産牧場でもある社台ファーム。ミュゼエイリアンは4536万円(税込)で落札されたが、その評価に見合ったどころか、今後はそれ以上の活躍が期待される。
「ミュゼエイリアンはこちらで調教している段階で動きはもちろん、馬っぷりから雰囲気に至るまで完成度の高い馬でした」とはトレーニングセールに向けての管理を行ってきた東礼治郎調教主任。現在はデビューを控えた2歳馬の調整と共に、今年のトレーニングセール上場馬の管理も行っている。
「ミュゼエイリアンは集団で直線走路を上がってきても、どこにいるかすぐに分かったほどに、動きが光っていた馬でした」(東調教主任)
公開調教に姿を見せたミュゼエイリアンは、迫力満点の走りでハロン13.6-11.3と、2ハロンで24.9秒のタイムを記録。鍛え込まれた好馬体は鑑定台でも際立っていた。
「公開調教でも素晴らしい動きを見せてくれましたし、多くのお客様から注目されて、高い評価をしていただいた取引馬がこうして結果を出してくれると、生産、育成を行ってきた自分たちとしても本当に嬉しいです」(東調教主任)
そのミュゼエイリアンだが、父スクリーンヒーローはミュゼエイリアンの他にも、シンザン記念(G3)を優勝したグァンチャーレ、そしてダービー卿ChT(G3)を制したモーリスも輩出。産駒数からすれば素晴らしい産駒実績であり、クラシック戦線に歩を進めた2頭の活躍、またモーリスは芝短距離路線と、父にG1タイトルを授ける日もそう遠いことではないような気もしてくる。
「スクリーンヒーローは社台ファームの生産馬であり、慣れ親しんだ血統馬から、クラシックに歩を進めるような出世馬を送り出すことができたことは、本当に牧場スタッフとして冥利に尽きます。ミュゼエイリアンも母の妹がエリンコートですし、今後、距離が伸びても対応してくれると思います」(東調教主任)
今年の千葉サラブレッドセールには、日本ダービー(G1)、天皇賞(秋)(G1)を制したエイシンフラッシュの半弟となるムーンレディの13(牡、父ディープインパクト)も上場。血統背景も含め、どんな評価もされるか気になるところだが、その前にミュゼエイリアンがクラシックホースとなって、千葉トレーニングセール上場馬全体の評価を高めてくれるかもしれない。