2015年03月01日 阪急杯 G3
優勝馬:ダイワマッジョーレ
プロフィール
- 生年月日
- 2009年01月17日 06歳
- 性別/毛色
- 牡/鹿毛
- 戦績
- 国内:24戦6勝
- 総収得賞金
- 300,578,000円
- 父
- ダイワメジャー
- 母 (母父)
- ファンジカ(IRE) by Law Society(USA)
- 馬主
- 大城 敬三
- 生産者
- 社台ファーム (千歳)
- 調教師
- 矢作 芳人
- 騎手
- M.デムーロ
今年からJRA所属となったミルコ・デムーロ騎手。短期免許を取得して、来日していた頃の実績からすれば当然の結果なのかもしれないが、JRA騎手デビュー日に行われた阪急杯(G3)で、2番人気に支持されたダイワマッジョーレを、見事に先頭でゴール板へと導いた。
その騎乗ぶりには管理をする矢作芳人調教師が「ミルコマジック」といった程の好騎乗。だが、万全な状態でダイワマッジョーレを矢作厩舎へと送り出した、社台ファームグリーンウッドスタッフの技量も高く評価されるべきだろう。
「前走(阪神C(G2))の後は、ここを目標に緩めず調整してきました。何事にも全力で取り組む程に、真面目すぎる気性をしているので、調教はオーバーワークにならないように心がけ、それでいながらストレスを溜めこまないようにと、走路では伸び伸びと走らせるようにしました」とは社台ファームグリーンウッドの近藤俊輔厩舎長。4歳時には1番人気に支持された、京王杯スプリングC(G2)で重賞初制覇。その年のマイルChS(G1)では牧場の僚馬トーセンラーの2着ともなったダイワマッジョーレではあるが、その京王杯スプリングC(G2)を最後に、勝ち鞍から遠ざかっていたのも事実であった。
だが、阪神C(G2)では3着ながらも勝ち馬とは同タイムの決着であり、この阪急杯(G3)でも休み明けながら、最良の結果が望まれていたのも事実。しかも馬体調整の難しい寒い時期となったが、ダイワマッジョーレはまさに今、充実期が来たかのように、十分な調教を積まれながらも、高レベルで体調を維持していく。
「寒い時期での管理となりましたが、体調も良かったのかずっと馬体の毛艶も良く、いい状態を保ったまま矢作厩舎へ引き継ぐことができました。それだけに休み明けからもいい競馬をしてくれるのではと言う期待は持っていました」(近藤厩舎長)
やはりレース前は降り続く雨が悪化させた馬場が気になった、と近藤厩舎長は話すが、それでも勝利を収めた姿には、「さすがトップジョッキーという素晴らしいレースでした」と矢作調教師共に「ミルコマジック」を賞賛する。
次走は高松宮記念(G1)への出走を視野に入れているが、出走が叶うとするならば、実はこれが初めての芝1200mのレースとなる。だが、近藤厩舎長はミルコ・デムーロ騎手が引き出したダイワマッジョーレの新たな適性があれば、好レース以上の結果も望めると信じている。