重賞ウィナーレポート

2015年03月01日 中山記念 G2

2015年03月01日 中山競馬場 雨 稍重 芝 1800m このレースの詳細データをJBIS-Searchで見る

優勝馬:ヌーヴォレコルト

プロフィール

生年月日
2011年02月25日 04歳
性別/毛色
牝/栗毛
戦績
国内:10戦5勝
総収得賞金
456,716,000円
ハーツクライ
母 (母父)
オメガスピリット  by  スピニングワールド(USA)
馬主
原 禮子
生産者
社台ファーム (千歳)
調教師
斎藤 誠
騎手
岩田 康誠

 まるで昨年の再現を見ているかのようなレースだった。昨年と一昨年の皐月賞馬、そして昨年のオークス馬が揃った、今年の中山記念(G2)。11頭の出走馬中、唯一の牝馬であったヌーヴォレコルトは、昨年の優勝馬となったジャスタウェイと同じように最内を通って、ゴール前ではロゴタイプとの叩き合いを退けて勝利。牝馬でこのレースを制するのは24年ぶりという快挙となった。

 「牡馬でも躊躇するような狭い所を割ってくるのですから、大した勝負根性ですね」と驚くのは、社台ファームで繋養される牝馬の調教と調整を任せられている、斎藤孝調教主任。育成時は大人しくて手がかからないタイプとのことで、どこにあんな勝負根性を備えていたのですかね、とも話してくれる。

 昨年はオークス(G1)を優勝しただけでなく、秋華賞(G1)とエリザベス女王杯(G1)ではどちらも2着。現役の牝馬では屈指の能力を持っていることはその成績が証明済みだが、牡馬との対決は2歳時のこうやまき賞以来であり、しかも重賞に出走するような一線級の牡馬とは、これが初めての対戦となる。だが、この勝利で一線級の牡馬とも遜色無い能力を持っていることが証明できたことで、今後の活躍がますます楽しみになってくる。

 「この後はヴィクトリアマイル(G1)から宝塚記念(G1)の予定と聞いていますが、今年の初戦で最高のスタートが切れました。また、原オーナーの笑顔が見れたことも嬉しかったです」(斎藤調教主任)

 今年のヌーヴォレコルトの活躍も楽しみだが、もう一つ楽しみな情報を斎藤調教主任からいただいた。ヌーヴォレコルトの半妹(オメガスピリットの2013)も順調に調教が行われており、細身ながらも筋力が強く、育成時のヌーヴォレコルトを彷彿とさせているという。きっとオメガスピリットの2013にもヌーヴォレコルトのような高い競走能力だけでなく、牡馬を打ち負かすような勝負根性の強さも遺伝されているに違いない。