重賞ウィナーレポート

2015年02月22日 小倉大賞典 G3

2015年02月22日 小倉競馬場 小雨 重 芝 1800m このレースの詳細データをJBIS-Searchで見る

優勝馬:カレンブラックヒル

プロフィール

生年月日
2009年02月19日 06歳
性別/毛色
牡/黒鹿毛
戦績
国内:17戦7勝
総収得賞金
332,847,000円
ダイワメジャー
母 (母父)
チャールストンハーバー(USA)  by  Grindstone(USA)
馬主
鈴木 隆司
生産者
ノーザンファーム (安平)
調教師
平田 修
騎手
秋山 真一郎

 今年の小倉大賞典(G3)は、3番人気の支持を集めたカレンブラックヒルが、昨年のダービー卿ChT(G3)以来となる勝利を果たし、これで重賞5勝目となった。

 「ハンデ戦ということもあり、58㎏という斤量でのレースとなりましたが、メンバー中唯一のG1勝ち馬ですし、力の違いを見せてくれると信じていました」とはカレンブラックヒルを育成した、ノーザンファーム空港牧場の高見優也厩舎長。高見厩舎長が、この小倉大賞典(G3)でカレンブラックヒルが好走してくれると思えた理由はもう一つあった。レースの前、栗東トレーニングセンターの坂路で行われた最終追い切りで、この日の1番時計を計時。万全の状態であることは誰の目にも明らかだった。

 レース当日の小倉競馬場は雨が降り続いたことで、馬場状態も重に悪化。しかしこの馬場状態もまた、カレンブラックヒルには向いていると高見厩舎長は見ていた。

 「小倉競馬場でのレースは初めてでしたが、先行力があるので、むしろ小回りは向いていると思っていましたし、馬場状態が悪くなったとしても、育成時から力強さのある走りをしていたことからしても、馬場の悪化は気になりませんでした」(高見厩舎長)

 レースはまさに高見厩舎長が思っていたような展開となった。ゲートが開くと2番手に付けたカレンブラックヒルは、3コーナーで早くも先頭に立つと、力のいる馬場に脚を取られることもなく、そのままゴール板まで押し切ってみせる。

 「先頭に立ってからがしぶとかったですね。秋山騎手もこの馬の力を信じる騎乗をしてくれましたし、本当に嬉しい勝利です」(高見厩舎長)

 3歳時はまさに破竹の勢いでNHKマイルC(G1)を優勝。毎日王冠(G2)でも古馬を退けて、デビューからの5連勝を果たしたカレンブラックヒル。この勝利は復活というよりも、実力馬が強いレースを見せた、当然の結果という見方もできる。

 「G1馬らしい底力を見せてくれたと思います。3歳からコンスタントにレースを使われてきましたが、まだまだタイトルに絡める馬だとも思いますし、G1でも今回のようなレースを見せてもらいたいですね」(高見厩舎長)

 次走は大阪杯(G2)かマイラーズC(G2)を予定しているが、その先にあるのは安田記念(G1)。スタートからゴールまで、影を踏ませず逃げ切ったNHKマイルC(G1)と同じ舞台で、再び同じパフォーマンスを見せてくれることを期待したい。