重賞ウィナーレポート

2015年02月21日 ダイヤモンドS G3

2015年02月21日 東京競馬場 晴 良 芝 3400m このレースの詳細データをJBIS-Searchで見る

優勝馬:フェイムゲーム

プロフィール

生年月日
2010年05月11日 05歳
性別/毛色
牡/青鹿毛
戦績
国内:15戦5勝
総収得賞金
411,148,000円
ハーツクライ
母 (母父)
ホールオブフェーム  by  アレミロード(USA)
馬主
(有) サンデーレーシング
生産者
ノーザンファーム (安平)
調教師
宗像 義忠
騎手
北村 宏司

 今年のダイヤモンドS(G3)、1番人気の支持を集めたフェイムゲームが、昨年に続く連覇を果たした。ちなみにダイヤモンドS(G3)を連覇したのは、65回の歴史の中で、フェイムゲームが3頭目となる。

 「トップハンデ(58㎏)でのレースとなりましたが、昨年も勝利しているように、距離や条件などの不安はありませんでしたし、勝てると信じてレースを見ていました」とはフェイムゲームを育成した、ノーザンファーム空港牧場の騎乗スタッフである山添俊幸さん。昨年はダイヤモンドS(G3)を勝利しただけでなく、アルゼンチン共和国杯(G2)も優勝。レース後には有馬記念(G1)を目標に調整されたが、賞金順で除外されてAJCC(G2)へと出走するも、12着に大敗している。

 「予定していたレースを除外されたことで、その後の調整も難しかったのではないかと思いますが、宗像先生やスタッフの皆さんがいい状態に仕上げてくださったからこそ、自分の得意とする条件で力を発揮することができたのだと思います」(山添さん)

 それにしてもフェイムゲームのここに来ての充実ぶりには驚かされる。3歳時にも京成杯(G3)を優勝。しかし、怪我による長期休養を挟んだ後は、このダイヤモンドS(G3)で重賞3勝目と一気に本格化したような印象すら受ける。

 「兄(バランスオブゲーム)も2歳から7歳まで毎年の様に重賞を勝ってきましたが、フェイムゲームもまた、同じような成長を遂げてもらいたいですね」(山添さん)

 この後、陣営からは天皇賞(春)(G1)を目標としていくことを表明。昨年は6着に敗れているが、現役屈指のステイヤーと言えるまでに成長を遂げた今のフェイムゲームなら、掲示板入り以上のレースも期待できそうだ。

 ところで、今年に入ってから中央の重賞競走では、ノーザンファーム生産馬の活躍が目立っているが、その多くが空港牧場の育成馬。山添さんもまた、仲間たちの手がけた育成馬たちの活躍が励みになっていると話す。

 「自分のいる厩舎だけでなく、ノーザンファーム空港牧場のスタッフの誰もが高い意識を持って日々の仕事に携わっていると思います。それがフェイムゲームを始めとする育成馬の活躍で証明できたとするなら、こんなに嬉しいことはありません。それでも、まだ日々の仕事の中でできることはあるはずですし、今後も牧場スタッフ同士で切磋琢磨し合って、色々な人と喜びを分かち合える馬を育てていきたいです」(山添さん)

 山添さんの所属する厩舎では、過去にジャパンダートダービー(Jpn1)を制したクリソライトの育成も手がけている。充実期を迎えた今のフェイムゲームなら、その時以来となるG1馬となってくれそうだ。