2015年02月15日 京都記念 G2
優勝馬:ラブリーデイ
プロフィール
- 生年月日
- 2010年01月30日 05歳
- 性別/毛色
- 牡/黒鹿毛
- 戦績
- 国内:19戦5勝
- 総収得賞金
- 798,195,000円
- 馬主
- 金子真人ホールディングス (株)
- 生産者
- ノーザンファーム (安平)
- 調教師
- 池江 泰寿
- 騎手
- 戸崎 圭太
一昨年のJRA最優秀3歳牡馬に輝いたキズナ、そして昨年のJRA最優秀3歳牝馬に輝いたハープスター。共に3歳時には凱旋門賞(G1)にも出走した、いわゆる日本競馬を代表するスターホース。その2頭が初めて直接対決することとなったのが、今年の京都記念(G2)。
人気もその2頭が分け合う形となったが、勝利したのはキズナとは同世代となるラブリーデイ。前走の中山金杯(G3)を制した勢いと、5歳を迎えて本格化した能力が、G1馬たちと双璧であることをここに証明した。
「ゴール前は『差せ!』と久しぶりに声が出ました」とはラブリーデイの調教を手がけたノーザンファーム早来牧場の横手裕二育成厩舎長。前回、中山金杯(G3)をラブリーデイが勝利した時にもお話を聞かせてもらったが、今回、お話を聞かせてもらった際の笑顔には、その時以上の充実感が見て取れた。
「戸崎(圭太)騎手にいい位置で競馬をさせてもらったこともありますが、それでもゴール前では前を行く馬を捕らえただけでなく、後続の追い込みを振り切ったのは、地力が付いてきたことの証明だとも思います」(横手厩舎長)
ラブリーデイの父はノーザンファームの生産馬で、横手厩舎で育成されたキングカメハメハ。そのキングカメハメハは2月1日の京都開催で、産駒がJRA新記録となる1日7勝を達成。この日、東京開催でも産駒は4勝をあげており、1日の開催における同一種牡馬の産駒の11勝もまた、JRA新記録となった。
「この厩舎でもルーラーシップ(クイーンエリザベス2世カップ(G1))を始め、キングカメハメハの産駒は何頭も手がけさせてもらいました。産駒には父譲りの馬体の良さが受け継がれることもあってか、芝だけでなく、ダートでもこなせるようなパワーを持ち合わせています。だからこそあれだけの記録を残せたのでしょう」(横手厩舎長)
育成時のラブリーデイは、キングカメハメハ産駒というカテゴリーでは、馬体面などで決して目立って無かったというが、それでも調教を順調にクリアしながら評価を高めていき、早期の入厩、そして2歳8月のデビューへと繋げていった。
「ここに来て能力を開花させてくれたのは、池江(泰寿)先生のおかげであり、そしてコンスタントにレースを使って来られたのは、厩舎の皆さんの管理のたまものだと思っています」(横手厩舎長)
レースの後、陣営からは天皇賞(春)(G1)を目標としたローテーションが組まれていくくことが発表された。もし、ここでG1制覇も果たすようだと、将来はキングカメハメハの後継種牡馬としての道筋も見えて来る。
「もしキングカメハメハの後継種牡馬となれたら嬉しいことですし、そうなることも含めて自分たちの想像を超えるような活躍を、今後のラブリーデイには見せてもらいたいです」(横手厩舎長)
キングカメハメハの他にもディープインパクト、クロフネ、ジャングルポケット、ルーラーシップなど、数々の種牡馬を送り出してきた横手厩舎。ラブリーデイもまた、厩舎の偉大な先輩の後を追うことになるのかを含め、今後の活躍に期待したい。