2015年01月25日 東海S G2
優勝馬:コパノリッキー
プロフィール
- 生年月日
- 2010年03月24日 05歳
- 性別/毛色
- 牡/栗毛
- 戦績
- 国内:15戦8勝
- 総収得賞金
- 995,144,000円
- 母 (母父)
- コパノニキータ by ティンバーカントリー(USA)
- 馬主
- 小林 祥晃
- 生産者
- ヤナガワ牧場 (門別)
- 調教師
- 村山 明
- 騎手
- 武 豊
2月22日に東京競馬場で行われるフェブラリーS(G1)で2連覇を目指するコパノリッキーは、前哨戦となる東海S(G2)で鮮やかな強い勝ち方を見せた。
同馬を生産したのは日高町にあるヤナガワ牧場。この日、中京競馬場に駆け付けた梁川正普社長は、レース前に本馬がプラス11kgの馬体重ながらも、十分に力を出せる状態であることを確認していた。「前走(東京大賞典(G1))がマイナス9kgでしたので、気にはなりませんでした。それよりも、重賞勝馬が何頭も出走するようなハイレベルなレースは、何が起きるかわかりません。しっかりと走って、この馬のレースをしてくれることを願っていました。」と言う。生産者ができることは、愛馬が良いレースをしてオーナーに喜んで貰い、無事にレースを終えることを祈るだけだ。
本馬は、好スタートで先頭集団に付き4コーナーで突き抜けて4馬身差の圧勝をしたが、梁川さんは「レースはゴールまで分かりませんでした。あれだけ離していても、最後の直線は東京競馬場のように長く感じました。」と苦笑いをする。このとき、いつも共に観戦する小林オーナーは不在だったそうだ。ゴールの瞬間に、梁川さんの脳裏にはオーナーの笑顔が浮かんだに違いない。
ヤナガワ牧場は、日高町門別の広い高台にある。本場と分場を合わせて約120ヘクタールの敷地を持ち、40頭の繁殖牝馬を10名のスタッフとともに飼養している。マーケットブリーダーとしての立場を貫き、強い競走馬づくりに励んでいる。
昨年は、本馬(フェブラリーS)とコパノリチャード(高松宮記念)が、8年前にはサンライズバッカス(フェブラリーS)が生産馬として中央G1を制して牧場の名を高めている。先代の父正克さんを引継いでいるが、「まだまだ、二人三脚でやっています。」と語る正晋社長。父親への信頼は厚いようだ。
本馬の母コパノニキータ(父ティンバーカントリー)は、昨年に続き全兄弟となるゴールドアリュールの仔を受胎中で3月に出産の予定だ。
すでにいつ産まれても不思議ないくらいに大きなお腹を抱えている。馬産地の春は、もうすぐそこだ。