2014年12月29日 東京大賞典(中央交流) G1
優勝馬:ホッコータルマエ
プロフィール
- 生年月日
- 2009年05月26日 05歳
- 性別/毛色
- 牡/鹿毛
- 戦績
- 国内:27戦14勝
- 総収得賞金
- 1,078,706,000円
- 父
- キングカメハメハ
- 母 (母父)
- マダムチェロキー by Cherokee Run(USA)
- 馬主
- 矢部 道晃
- 生産者
- 市川フアーム (荻伏)
- 調教師
- 西浦 勝一
- 騎手
- 幸 英明
60回という歴史の中で、初めて海外調教馬が参加したことで話題になった「第60回東京大賞典(G1)」は、12月29日、東京の大井競馬場で行われ、チャンピオンズC(G1)優勝のホッコータルマエが貫禄勝ち。中央、地方の最高峰レースを制して、自他ともに認めるダート王となった。
ホッコータルマエを生産したのは浦河町の市川ファーム。1998年のマイラーズC(G2)を制してマイルチャンピオンシップ(G1)で2着となったビッグサンデーや、1974年のオークス2着馬スピードシンザン、1991年の牝馬東京タイムス杯(現在の府中牝馬ステークス)を制したキタノオゴジョなどを生産している牧場で、現在は市川久社長以下、少人数のスタッフで、年間8頭前後の生産を行っている。
レースは、フェブラリーS(G1)とJBCクラシック(Jpn1)で先着を許したコパノリッキーの逃げではじまった。チャンピオンズC(G1)で雪辱を果たしたホッコータルマエと、アメリカ調教馬ソイフェット。それとジャパンダートダービー(Jpn1)を勝っているクリソライトの3頭がこれをマークするような格好で先行勢力を形成。浦和記念(Jpn2)でJRA勢相手に勝利したサミットストーン、春の帝王賞(Jpn1)を制したワンダーアキュートがこれに続き、2012年の覇者ローマンレジェンドは中団で、3歳馬ハッピースプリントは後方から。序盤は、それぞれが、もっとも得意とするようなポジションをキープしながらのレースとなった。
レースが動いたのは向こう正面。先行勢を見るような位置でレースを進めていたロイヤルクエストが一気に先頭を奪うも、コパノリッキーも譲らない。すぐに先頭を奪い返す。ホッコータルマエは、まるで一騎打ちを挑むかのように3~4コーナーの中間地点でコパノリッキーに並びかけると、最後の直線ではライバルを突き離して先頭でゴールへと飛び込んだ。
競馬場でレースを見守った市川社長は「ドバイ遠征のあと、休養に入って今回が休み明け3戦目。チャンピオンズカップのときも強いと思いましたが、今回が今までで一番強いレースをしてくれたのではないかと思います」と喜んでいる。
2015年は川崎記念(Jpn1)から、再びドバイを目指すという。「ドバイワールドカップが行われる舞台は、今回からオールウェザーからダートに戻ると聞いていますが、日本のダートコースとドバイのダートコースは違いますし、何よりも今度はアメリカの強いダート馬が参加してくる可能性が高いと思います。しかし、挑戦するからには、日本の代表として頑張って欲しいです」とエールを送っている。
今回の勝利でG1/Jpn1は7勝目。G1/Jpn1の歴代最多勝はヴァーミリアンの「9」。それが手の届く位置まで来たのは確かなようだ。2015年もダート競馬は、この馬が中心となりそうだ。