2015年01月04日 中山金杯 G3
優勝馬:ラブリーデイ
プロフィール
- 生年月日
- 2010年01月30日 05歳
- 性別/毛色
- 牡/黒鹿毛
- 戦績
- 国内:18戦4勝
- 総収得賞金
- 798,195,000円
- 馬主
- 金子真人ホールディングス (株)
- 生産者
- ノーザンファーム (安平)
- 調教師
- 池江 泰寿
- 騎手
- F.ベリー
2歳8月のデビューから18戦目、その間に挑戦した重賞は14回。3度に渡る重賞2着を経て、15度目の正直でラブリーデイは待望の重賞ウイナーとなった。
「2歳時から重賞で頑張ってくれているとは思っていましたが、初重賞をまさかレコードで飾ってくれるとは思ってもみませんでした」とはラブリーデイを育成した、ノーザンファーム早来牧場の横手裕二育成厩舎長。横手厩舎ではラブリーデイの父であるキングカメハメハの育成も行ってきただけでなく、キングカメハメハ産駒の活躍馬にも数多く接してきているが、育成時の印象を聞いたところ、その血統的な印象よりも、仕上がりの良さが強く印象に残っていると話してくれた。
「デビュー時期も早かったように、とにかく順調に調教メニューを消化し続けてくれました。他の馬と比較した場合、どこが優れていると言うよりも、順調さを含めて、全ての面で合格点をあげられるような優等生でもありましたね」(横手厩舎長)
距離適性も広そうと思っていた横手厩舎長のもくろみ通りに、ラブリーデイは距離を問わない活躍を見せていく。京王杯2歳S(G2)では芝1400mで連対している一方で、芝2400mで行われたメトロポリタンSにも優勝。そして今回、勝利した中山金杯(G3)は芝2000mの条件となる。
その中山金杯(G3)だが、内枠の利を生かすように先行勢のすぐ後ろで待機し、最後の直線では外に進路を向けていく。先にロゴタイプが抜けだしていたが、鞍上を務めたベリー騎手のアクションに応えるかのように、一歩一歩その差を詰め、ゴール手前で並ぶ間もなく抜け出す。会心の騎乗だったのか、ゴールの瞬間、ベリー騎手は大きくガッツポーズを取った。
「今回のレース内容からしても、芝の中距離が最も適した条件なのかもしれません。それでも時計を含めたレース内容には驚かされましたし、まだまだ奥がありそうな印象もします」(横手厩舎長)
ラブリーデイとキングカメハメハには、もう一つ共通点がある。それは2頭共に金子真人氏(ラブリーデイの所有者名義は金子真人ホールディングス(株))ということだ。
「キングカメハメハの産駒で、金子オーナーに重賞馬を牧場から送り出せたのは光栄なことですし、喜んでいただけているのではないかとも思います」と横手厩舎長。最近はダートでの活躍も著しいキングカメハメハの産駒たちであるが、昨年末の有馬記念(G1)ではトゥザワールドが2着に入り、ディアデラマドレも愛知杯(G3)で重賞3勝目をあげた。そしてラブリーデイが中山金杯(G3)を優勝と、今年は芝の重賞戦線を多いに沸かせてくれそうだ。