2014年11月03日 JBCクラシック(中央交流) Jpn1
優勝馬:コパノリッキー
プロフィール
- 生年月日
- 2010年03月24日 04歳
- 性別/毛色
- 牡/栗毛
- 戦績
- 国内:12戦7勝
- 総収得賞金
- 995,144,000円
- 母 (母父)
- コパノニキータ by ティンバーカントリー(USA)
- 馬主
- 小林 祥晃
- 生産者
- ヤナガワ牧場 (門別)
- 調教師
- 村山 明
- 騎手
- 田邊 裕信
今年は盛岡競馬場で開催された地方競馬の祭典JBC競走。中でもダ2000mで争われる「クラシック」には、昨年のジャパンDダービー(Jpn1)勝ち馬のクリソライト、ダート重賞6勝のワンダーアキュート、前年の覇者ホッコータルマエなど、ダート界の強豪たちが顔を揃えた。
レースは、3番人気コパノリッキーが先手を奪い、直線に入っても脚色は衰えぬままレコードタイムでゴール板を駆け抜けた。
コパノリッキーの故郷は、日高町のヤナガワ牧場。「クラシック」の前のレース「スプリント」にも生産馬コパノリチャードを送り出していた。
「ウチみたいな日高の小規模牧場が大レースに2頭も出走できただけで感慨深かったです」と話す梁川正普代表。当日はもちろん盛岡競馬場へ足を運んでいた。
恒例行事となっているオーナーDr.コパ氏監修の“ラッキーフード”だが、今回は競馬場で探すのは難しいであろう「刺身」だったそうで「村山明調教師が近所のスーパーで調達してきてくれて、みんなで食べました。コパノリチャードを管理する宮先生は急いでいたのか醤油を付けなかったんです。それが明暗を分けたんじゃないかと後々笑い話になりました」とレース前のエピソードを明かしてくれた。
結果、G1馬であるコパノリチャードがJBCスプリント(Jpn1)を惨敗。梁川さんはみるみる自信を失い「いつも一緒に走っているメンバーなのに、他の馬がやたらと強そうに見えました。休み明けだし、いい勝負ができたらいいなという思いでしたね」と謙虚な姿勢を崩さなかった。
ハナを奪い、そのまま押し切る横綱相撲でG・Jpn1 3勝目を飾ったコパノリッキー。「先に行けばターゲットにされるだろうし、いつ交わされてしまうかとドキドキしっぱなしでした。本当に良く踏ん張ってくれた。自分が思うよりずっと強い馬に成長したんだと実感させられました」と頬を緩める梁川さん。
今年のフェブラリーS(G1)を最低人気で制してから快進撃をスタートさせたコパノリッキー、次に目指すは秋の大一番、新装チャンピオンズC(G1)となる。
もちろん梁川さんも現地応援へ行く予定で「今年はいろんな競馬場へ連れて行ってもらえて1レース1レース思い出がいっぱいです。これから強い馬も出て来るだろうけど、ずっと台風の目でいられるよう、怪我なく頑張って欲しいですね」とエールを送った。