重賞ウィナーレポート

2014年10月12日 毎日王冠 G2

2014年10月12日 東京競馬場 晴 良 芝 1800m このレースの詳細データをJBIS-Searchで見る

優勝馬:エアソミュール

プロフィール

生年月日
2009年03月15日 05歳
性別/毛色
牡/黒鹿毛
戦績
国内:23戦10勝
総収得賞金
321,048,000円
ジャングルポケット
母 (母父)
エアラグーン  by  サンデーサイレンス(USA)
馬主
(株) ラッキーフィールド
生産者
社台ファーム (千歳)
調教師
角居 勝彦
騎手
武 豊

 やはりこの勝負服に武豊騎手の姿は映える。天皇賞(秋)(G1)に向けての重要な前哨戦でもある毎日王冠(G2)。3歳時の金鯱賞(G2)以来、武豊騎手を鞍上に据えたエアソミュールは、最後の直線でタイミング良く馬群から抜け出すと、ゴール前では4頭が並ぶ大接戦を制してみせた。

 「札幌記念(G2)の後はこちらに1週間ほど滞在し、その後は山元トレーニングセンターで調整を行い、このレースに備えていました」とは東礼治郎調教主任。社台ファーム生産馬は、調教施設のある社台ファームと、山元トレーニングセンターで調整が行われるが、それはそれぞれの牧場で役割を分担できたり、また同じ方向性の元で管理ができるという強みもある。

 「牧場に戻ってきたばかりのエアソミュールは、背中と腰にレースを使ったなりの疲労感が見受けられたので、ここではしっかりとケアをして、本格的な乗り出しは山元(トレーニングセンター)に任せる、という作戦でした。ただ、以前と比較すると、レース後の疲労が抜けるのも早く、レース内容も含めて、ここにきて本格化したという印象を受けます」(東調教主任)

 この毎日王冠(G2)の勝利で10勝目。オープンで勝利を重ねながらG3、G2と勝ち上がってきたエアソミュールが、次に目指すは勿論、G1タイトルとなる。

 「今回のレースは久しぶりのコンビとなる武豊さんとの折り合いもバッチリでした。今後もずっとコンビ継続でお願いしたいところです」と東調教主任。

 レース後、陣営からは優先出走権を取った天皇賞(秋)(G1)ではなく、マイルCS(G1)への出走が発表された。毎日王冠(G2)でコンビを組んだ武豊騎手は、同じレースに出走するトーセンラーの騎乗を予定しているが、何せ5人の騎手で勝利をあげてきたように、騎手を選ばないのもエアソミュールの長所。マイルCS(G1)では新コンビを組む騎手と共に、武豊騎手を歯ぎしりさせるような快走を見せてくれるはずだ。