2014年10月04日 シリウスS G3
優勝馬:クリノスターオー
プロフィール
- 生年月日
- 2010年05月11日 04歳
- 性別/毛色
- 牡/青毛
- 戦績
- 国内:13戦6勝
- 総収得賞金
- 250,057,000円
- 父
- アドマイヤボス
- 母 (母父)
- マヤノスターライト by ジェイドロバリー(USA)
- 馬主
- 栗本 守
- 生産者
- 日西牧場 (門別)
- 調教師
- 高橋 義忠
- 騎手
- 幸 英明
阪神競馬場ダート2000メートルで争われたシリウスS(G3)は、最後の直線1番人気に推されたクリノスターオーが、サトノプリンシパル、ナムラビクターとの激しい競り合いを制し、堂々の重賞2勝目を飾った。
クリノスターオーの故郷は、日高町の日西牧場。2004年のフローラS(G2)勝ち馬メイショウオスカル、交流重賞2勝のドンクール、96年の日本ダービー(G1)でフサイチコンコルド、ダンスインザダークにつづく3着となったメイショウジェニエなどを生産している。
レース当日は自宅でテレビ観戦だったという高山直樹代表は「前走エルムS(G3)は札幌競馬場へ応援に行ったのですが2着。去年函館競馬場で走った時も弟が現地へ応援に行って除外と自分たちが行くとあんまり良くないのかな?と思って大人しく家で見ることにしました」と苦笑い。
平安S(G3)優勝時は12番人気の低評価を覆しての勝利。今回は迎え撃つ立場になった1番人気の生産馬に「とにかく自分のペースを守って気持ちよく走れれば結果は付いて来ると思って見ていました。4コーナーを回って一瞬置かれ気味になった時はヒヤっとしましたが、最後並んでからの勝負根性は凄かったですね。頑張ってくれたと思います」と振り返った。
本馬の母、マヤノスターライトはJRAダート短距離で2勝をあげたものの、賢すぎる故の気難しさで能力を出し切ることなく引退した。「繁殖に上がってからは子煩悩ないい母馬になっていますが、現役時代はいろいろ苦労したそうなんです。幸い子供たちにはそういった面は受け継がれず、手を焼いたような記憶はありません。」
そんな母の配合相手にアドマイヤボスを選んだ理由については「単純に好きだったから。アドマイヤボスのように馬格があって適度な緩さのある馬が好きなんです。クリノスターオーは、まさにイメージ通りの馬になってくれました。」
「もう一度あんな馬を作りたい思っても無理ですし、今度はどんな種牡馬を配合しようかと悩む日々です。でも、それが楽しみでもあるんですけどね。」と高山代表が話す通り馬産は一期一会。「クリノスターオーはゆっくり段階を踏んで行った馬だし、まだ緩さも残っているから、1戦1戦を大切に、使いながら成長してくれれば」と息の長い活躍を期待している。