重賞ウィナーレポート

2014年09月21日 ローズS G2

2014年09月21日 阪神競馬場 晴 良 芝 1800m このレースの詳細データをJBIS-Searchで見る

優勝馬:ヌーヴォレコルト

プロフィール

生年月日
2011年02月25日 03歳
性別/毛色
牝/栗毛
戦績
国内:7戦4勝
総収得賞金
456,716,000円
ハーツクライ
母 (母父)
オメガスピリット  by  スピニングワールド(USA)
馬主
原 禮子
生産者
社台ファーム (千歳)
調教師
斎藤 誠
騎手
岩田 康誠

 オークス(G1)から約4か月。ヌーヴォレコルトはその時から成長した姿を、このローズS(G2)のレースで証明してみせた。

 「こちらに戻ってきた当初は疲労感も見られたので、1か月ほどは充電に専念しました。過去にもオークス馬(エリンコート、サンテミリオン)の夏休みを任せていただいたことがありますが、回復の度合いはこの馬が一番早かったですね」とは社台ファーム山元トレーニングセンターの上水司調教主任。6月末にはキャンター調教を再開すると、当初の予想を遙かに上回る程に、ヌーヴォレコルトは良化していった。

 その姿を山元トレーニングセンターまで頻繁に見に来ていたのが、管理をする斎藤誠調教師と原禮子オーナー。馬体重こそ大きく増えなかったというヌーヴォレコルトではあるが、動きの良さにも証明されるその充実ぶりは、2人の目にもしっかりと飛び込んできたに違いない。

 「その後の調整過程においても状態が良すぎることもあって、強めの調教メニューは加減しながら乗っていたほどでした」(上水主任)

 その後、8月20日に斎藤厩舎へと戻ってきたヌーヴォレコルトは、調教でも好時計をマークしてローズS(G2)へと出走。同じ社台ファームの生産馬で、昨年の阪神JF(G1)の勝ち馬でもあるレッドリヴェールや、オークス(G1)の上位入着馬も出走したレベルの高いレースで、改めて樫の女王たる風格を見せつけた。

 「秋華賞(G1)が楽しみとなるような最高のレースだったと思います。ファンの皆様からも多くのご声援をいただきましたが、それに応えるような結果を残せたことは嬉しいですし、我々としても応援していただいた皆様に、感謝の気持ちを伝えたいです」(上水主任)

 戦いの場は違うと言えども、このローズS(G2)の結果を見る限り、ほぼ同じメンバーで争われる秋華賞(G1)でヌーヴォレコルトが最も戴冠に近い馬であることは間違いない。その秋華賞(G1)も、多くのファンの声援に応えるようなレースを見せてくれるはずだ。