重賞ウィナーレポート

2014年09月21日 セントライト記念 G2

2014年09月21日 新潟競馬場 晴 良 芝 2200m このレースの詳細データをJBIS-Searchで見る

優勝馬:イスラボニータ

プロフィール

生年月日
2011年05月21日 03歳
性別/毛色
牡/黒鹿毛
戦績
国内:8戦6勝
総収得賞金
752,027,000円
フジキセキ
母 (母父)
イスラコジーン(USA)  by  Cozzene(USA)
馬主
(有) 社台レースホース
生産者
(有)社台コーポレーション白老ファーム (浦河)
調教師
栗田 博憲
騎手
蛯名 正義

   同世代のライバルたちを相手に、改めて力の違いを見せつけたレースとなった。

   第68回セントライト記念(G2)。圧倒的な1番人気を背負って出走したイスラボニータは、最後の直線で前を行くトゥザワールドを直線で交わしさると、1馬身1/4差を付けて優勝。デビュー時からの連対を8に伸ばした。

   「強かったですね。最後の直線でもしっかりと伸びてくれましたし、レースぶりも以前より大人になったような印象を受けます」とは白老ファームの橋本裕充場長。2着に敗れた日本ダービー(G1)の後、イスラボニータは育成先でもある、千歳の社台ファームで調整されていたが、橋本場長の元にも、その充実した様子は毎日のように届いていた。

   「とにかく元気で、順調に来ていると聞いていました。社台ファームでいい夏を過ごさせてもらったからこそ、セントライト記念で秋競馬に向けての最高の始動ができたのだと思います」(橋本場長)

   今年のセントライト記念(G2)には、弥生賞(G2)の勝ち馬で、皐月賞(G1)でもイスラボニータの2着に入ったトゥザワールド、また毎日杯(G3)の勝ち馬で、日本ダービー(G1)3着のマイネルフロスト、青葉賞(G2)の勝ち馬ショウナンラグーンも出走。またこの夏に力を付けてきた「上がり馬」と呼ばれる存在も出走していたが、春先からの能力の差に加え、他の馬を上回る成長力を、イスラボニータはレースで示す形となった。

   「この後が本当に楽しみになってきました。同世代の馬たちとの戦いとなる菊花賞ですが、今回のレースを見る限り、距離が伸びても充分に対応できると思います。またもう一つのプランである天皇賞(秋)ですが、現3歳世代ではトップクラスの1頭だと思いますし、強い古馬を相手にどんなレースを見せてくれるのかも楽しみです」(橋本場長)

  セントライト記念(G2)で力の違いを見せつけたからこその、悩ましい選択とも言えそうだが、菊花賞(G1)と天皇賞(秋)(G1)のどちらのレースに出走した場合にも、ファンはイスラボニータを高い支持で迎え入れ、またイスラボニータもその支持に応えてくれるはずだ。