2014年08月31日 新潟2歳S G3
優勝馬:ミュゼスルタン
プロフィール
- 生年月日
- 2012年04月03日 02歳
- 性別/毛色
- 牡/鹿毛
- 戦績
- 国内:2戦2勝
- 総収得賞金
- 76,624,000円
- 父
- キングカメハメハ
- 母 (母父)
- アスクデピュティ by フレンチデピュティ(USA)
- 馬主
- 高橋 仁
- 生産者
- 社台ファーム (千歳)
- 調教師
- 大江原 哲
- 騎手
- 柴田 善臣
昨年は今年の桜花賞馬となったハープスターが優勝。08年にもその年の朝日杯FS(Jpn1)を優勝したセイウンワンダーを輩出するなど、出世レースとしても名高い新潟2歳S(G3)。
今年は3番人気の支持を集めたミュゼスルタンが、後続の追い込みをハナ差振り切って優勝。その勝ち時計(1分33秒4)は、昨年、ハープスターが樹立した記録を0秒1差上回るレコードとなった。
「昨年のセレクトセールの1歳セクションにて、高橋仁オーナーに落札していただいた馬となります。セール上場時は同世代の馬たちと比べるとまだ小柄な部類ながらも、馬体の前後のバランスが良く、また、動かしてみるとバネの効いたアクションを見せていました」とは、社台ファームの中田守育成主任。今回のレースでは474㎏の馬体重で出走したミュゼスルタンではあるが、当歳時、1歳時と、その体格以上の動きを見せるタイプとのことで、集団放牧の中でもひと際目立つ存在だったという。
「セレクトセールに上場した際、特に印象に残っているのは、聡明な顔立ちをした馬だということでした。セレクトセールでも高額の落札(7,500万円、税抜き)をしていただけましたが、その辺りも高い評価をしていただけたようです」(中田主任)
デビュー前から「平成のシンザン」と騒がれていた程に、能力の高さも評価されていたミュゼスルタンは、期待通りにメイクデビュー新潟を勝利。しかもそのシンザンよりも早く、重賞タイトルを手にして見せた。
しかし、好事魔多しとでもいうのか、新潟2歳S(G3)のレース後に左前脚の骨折が判明し、4日には美浦トレセンで骨片を摘出する手術を行うことになる。それでも症状は軽く、陣営はクラシック第一弾となる皐月賞(G1)を前にした、3月の復帰を目指している。
「骨折のニュースは残念ですが、来春には復帰できそうなのは幸いでした。重賞では能力の高さを証明したわけですし、来年は世代のトップ目指して頑張ってほしいです」(中田主任)
その皐月賞はシンザンも優勝したレース。デビューからの5連勝でこのレースに向かい、見事タイトルを手にしたシンザンとは歩む道筋こそ違ってしまったが、ミュゼスルタンもデビューからの連勝が途切れることなく、シンザンと同じようにクラシックの一冠目を掴むことになるのかもしれない。