2014年07月27日 中京記念 G3
優勝馬:サダムパテック
プロフィール
- 生年月日
- 2008年03月30日 06歳
- 性別/毛色
- 牡/鹿毛
- 戦績
- 国内:25戦6勝
- 総収得賞金
- 406,650,000円
- 馬主
- 大西 定
- 生産者
- (有)社台コーポレーション白老ファーム (白老)
- 調教師
- 西園 正都
- 騎手
- 田中 勝春
58㎏のトップハンデ。メンバー中唯一のG1馬であり、そのG1レースを含めて重賞4勝という実績からすれば、近走は不振が続いているとは言えども、仕方のないハンデなのかもしれない。
サダムパテックはその斤量を自らに対する評価の高さと感じたのだろうか。ただ、人気はハンデが嫌われたのか、7番人気の評価に止まったものの、最後の直線で外に進路を向けると、まさに豪脚と言った末脚で他馬をまとめて交わしさる。なんとこの勝利は12年のマイルChS(G1)以来、約1年8か月ぶりの勝利となった。
「展開が向いたことや、外が伸びる馬場だったことも関係しているのでしょうが、それでも能力の高さを改めて示してくれたレースだったと思います」とは白老ファームの橋本裕充場長。能力の高さで言うなら、サダムパテックは3歳の春には、牧場の同期生であるオルフェーヴルと双璧、いや、それ以上の評価を与えられていた。
「皐月賞(G1)ではオルフェーヴルより人気があった馬ですからね(サダムパテックが1番人気で、オルフェーヴルは4番人気)。その皐月賞(G1)でも2着に来ていますし、マイルChS(G1)でG1レースを勝っているような馬。6歳になったと言えども、調教で時計が出ていたように具合も良かったわけですし、復活の兆しはあったのでしょうね」(橋本場長)
6歳世代と言えばオルフェーヴルだけでなく、その年の日本ダービー(G1)で2着となるなど、古馬重賞戦線を沸かし続けるウインバリアシオン、昨年のマイルChS(G1)の勝ち馬であるトーセンラーなど、一線級で息の長い活躍を続けている馬が多い。
「サダムパテックもオルフェーヴルの影に隠れてしまったような印象がありますが、オルフェーヴルだけでなく、この世代の馬は総じてレベルが高かったのだと改めて思います。サダムパテック自身、まだまだ頑張ってくれると思いますし、この勢いで秋にはもう一花咲かせて欲しいですね」(橋本場長)
陣営からはこの後、マイルChS(G1)と香港マイル(G1)を目標とすることが発表されたが、最強世代の底力で、秋にはもう一花も二花も咲かせてもらおう。