2014年06月07日 鳴尾記念 G3
優勝馬:エアソミュール
プロフィール
- 生年月日
- 2009年03月15日 05歳
- 性別/毛色
- 牡/黒鹿毛
- 戦績
- 国内:21戦9勝
- 総収得賞金
- 321,048,000円
- 母 (母父)
- エアラグーン by サンデーサイレンス(USA)
- 馬主
- (株) ラッキーフィールド
- 生産者
- 社台ファーム (千歳)
- 調教師
- 角居 勝彦
- 騎手
- 戸崎 圭太
母エアラグーンは二冠馬エアシャカールの全妹であり、半姉エアデジャヴーもクイーンS(G3)の優勝馬で、オークス(G1)では2着。素晴らしいファミリーの出身であるエアソミュールが、ついに重賞タイトルを掴んだ。
「幼少期からムダ肉がつかず、全く馬体のラインが崩れることなく成長をしてくれました。騎乗育成からこの馬には関わって来ましたが、とても調教のやりがいがあったというのか、順調に育っていったことを思い出します」とは社台ファームの東礼治郞調教主任。その東主任はエアシャカールの調教にも携わるなど、この血統には非常にゆかりが深い。
「調教では伸びのある体を駆使していただけでなく、鞍上が仕掛けると敏捷性のある動きをしていたので、後は馬力面の強化が図れたのなら上のクラスまで出世できる、と自信を持っていました」(東調教主任)
それでも重賞タイトルを手にするまでは時間を要した。初勝利をあげたのは3戦目。クラシックレースに出走することは叶わず、オープン入りを果たしたのは3歳の11月だった。その後はオープンレースを中心に勝ち鞍を重ね、いつしかその数は偉大な伯父エアシャカールの4勝、近親で秋華賞馬エアメサイアの4勝を越え、そしてAJCC(Jpn2)勝ちもあるエアシェイディの7勝を、今年初戦白富士Sの勝利で上回った。
7度目の重賞挑戦となる鳴尾記念(G3)。重賞勝ち馬を向こうに回し、1番人気を背負ったエアソミュールは、横一線となった最後の直線での叩き合いをハナ差制する。それは自身、9勝目となる勝利でもあった。
「素質開花を促しつつ、ここまで大事にレースを使ってくれた角居調教師の手腕にも助けられました。重賞勝ちを果たしたとは言え完成はまだ先のはずですし、今後に楽しみが広がる勝利となりました」(東調教主任)
次走は札幌記念(G2)への出走を予定。出走予定馬にはG1馬も揃っており、まさに試金石のレースと言えるが、底知れぬ能力がここで開花したのなら、強豪相手に一泡を吹かせる可能性も十分にある。