2014年07月06日 ラジオNIKKEI賞 G3
優勝馬:ウインマーレライ
プロフィール
- 生年月日
- 2011年04月15日 03歳
- 性別/毛色
- 牡/黒鹿毛
- 戦績
- 国内:9戦3勝
- 総収得賞金
- 73,755,000円
- 父
- マツリダゴッホ
- 母 (母父)
- コスモチェーロ(AUS) by Fusaichi Pegasus(USA)
- 馬主
- (株) ウイン
- 生産者
- ビッグレッドファーム (新冠)
- 調教師
- 高木 登
- 騎手
- 松岡 正海
ビッグレッドファームの総括マネージャー蛯名さんは、ゴール手前で内ラチ沿いを一気に抜け出た本馬の快勝劇に見とれていた。「みんなの期待通りでしたね。岡田(繁幸氏ビッグレッドファームグループ総帥)やスタッフが育成時代から将来を楽しみにしていました。3歳馬の重賞勝ちは先が楽しみですから嬉しいですね。」と喜ぶ。
「ウイン」「マイネル・マイネ」「コスモ」の冠名を代表とする同グループの競走馬は、管内一を誇る広い土地と充実した施設をグループ全体として共有しながら英才教育を受けている。本馬は、ビッグレッドファームの生産馬だが、初期よりコスモヴューファーム(新冠)で育成・調教されウインレーシングクラブ所属馬としてデビューした。
本馬の育成時代は、平均勾配8%、最大勾配10%の800メートル坂路コースで鍛えあげられ、その調教の動きから「将来は重賞を取る馬」と期待されていた。
同クラブ所属馬にはウインバリアシオン、ウインフルブルームなどの活躍馬も多いが、ビッグレッドファームグループの管理下になって生産・育成が行われてデビューした2代目が本馬たちだ。それだけに「ウインレーシングクラブ」の会員に喜んで貰うように取り組んできた岡田義広代表やスタッフたちの喜びは大きい。
母コスモチェーロ(豪州産、父フサイチペガサス)は将来の繁殖入りを考慮して競走馬として導入された。同グループでのフサイチペガサスの血統導入は初めてだという。中央で2年間出走し1勝を上げて早々に牧場に戻って繁殖生活に入った。現在までに、本馬と5歳の半姉マイネヒメル(現役、父ロージズインメイ)、1歳の半弟(父ステイゴールド)がいる。
6月末に会員の見学ツアーを終えて1歳馬の募集が始まったが、皐月賞(G1)3着のウインフルブルームの半弟やドリームバレンチノの全弟など人気の良血馬の募集馬が集まり、1歳の半弟はしばらく募集枠に空きがあったそうだ。しかし、今回の本馬の快挙後、その募集枠は2日間で一気に満口になったという。
今回のレースは、僚友のウインフェニックスが3着と惜しくもワンツーフィニッシュを逃してしまったが、夏、秋に向けてのウインレーシングクラブの競走馬の期待は高まる。本馬をはじめ「ウイン」所属馬の活躍は同グループ全員の喜びでもあった。