重賞ウィナーレポート

2014年06月08日 安田記念 G1

2014年06月08日 東京競馬場 小雨 不良 芝 1600m このレースの詳細データをJBIS-Searchで見る

優勝馬:ジャスタウェイ

プロフィール

生年月日
2009年03月08日 05歳
性別/毛色
牡/鹿毛
戦績
国内:18戦5勝
総収得賞金
595,694,000円
ハーツクライ
母 (母父)
シビル  by  Wild Again(USA)
馬主
大和屋 暁
生産者
(有)社台コーポレーション白老ファーム (浦河)
調教師
須貝 尚介
騎手
柴田 善臣

 「世界最強馬」となって、初めての国内のレース。そんなジャスタウェイを待ち受けていたのは、前日から降り続く雨、そして極端な馬場の悪化だった。

 「久しぶりのマイル戦ということも含め、厳しいレースになるのではとも思っていました。それでもレーティング世界一の評価をもらった馬ですし、その力を証明して欲しいとも思ってもいました」とは白老ファームの橋本裕充場長。橋本場長が話すように、マイル戦は昨年の関屋記念(G3)(2着)以来、しかも不良馬場でのレースは2歳時の東京スポーツ杯2歳S(G3)(4着)と、データ的には不利な要素が揃っていたが、それでもファンは世界一の能力が発揮されることを信じて、ジャスタウェイを単勝1.7倍という圧倒的な1番人気に支持する。

 不良馬場ながら、1000m通過は59秒1というハイペース。しかし、先行馬が失速していくと一気に後続で脚を溜めていた馬が馬場のいいところに殺到し、最後の直線は一気に混み合う。

 その密集にジャスタウェイは巻き込まれる。しかも進路を取りたかったコースを2着に入ったグランプリボスが先に入ったことで、ジャスタウェイはスムーズなレースができなかったところか、馬場の悪いところから抜け出さなければいけなくなる。

 「その時はどうなるかと思いました。それでも前を行く馬に追いつき、そして抜き去ってみせたのは良く勝ってくれたというのか、これが世界の頂点に立つ馬なんだな、と思いました」(橋本場長)

 着差はハナ差。しかもその差は僅か9cm。しかし、その僅かな差に世界を制したジャスタウェイの底力がしっかりと見えた。

 「昨年の今頃は重賞でも勝ちあぐむようなレースが続いていたことを考えても、本当に強くなったと思います。それも成長力と類い希な勝負根性がある、ハーツクライ産駒だからかもしれませんし、この春のクラシックの成績を見ても、改めて凄い種牡馬だと思うばかりです」(橋本場長)

 この後、予定されていた宝塚記念(G1)はレースの疲労が激しいために回避。この後は凱旋門賞(G1)を目標に調整されていくこととなる。ジャスタウェイのレースぶりにも現れているように、成長力には定評のあるハーツクライ産駒。凱旋門賞(G1)が行われるロンシャン競馬場はタフな馬場。安田記念(G1)が行われた道悪の馬場を克服しただけでなく、ゴール前では勝負根性も証明。レーティングだけでなく、実績の面でもジャスタウェイが世界一の馬となる日は、もう、すぐそこまで来ている。