2014年04月26日 福島牝馬S G3
優勝馬:ケイアイエレガント
プロフィール
- 生年月日
- 2009年03月28日 05歳
- 性別/毛色
- 牝/黒鹿毛
- 戦績
- 国内:25戦6勝
- 総収得賞金
- 210,135,000円
- 父
- キングカメハメハ
- 母 (母父)
- ポストパレード(USA) by A.P. Indy(USA)
- 馬主
- 亀田 和弘
- 生産者
- 松田牧場 (静内)
- 調教師
- 尾形 充弘
- 騎手
- 吉田 豊
福島牝馬S(G3)を制したケイアイエレガントの故郷は静内豊畑の松田牧場。
豊畑地域は静内川に沿う広い河岸段丘に在り、34戸程ある牧場からは多くの活躍馬が輩出されている。
松田牧場は過去にテンモン(1981年オークス)、ミスターヤマノ(1990年小倉大賞典(G3))、ザラストロ(2012年新潟2歳S(G3))などの生産馬を送り出している。テンモンの生産に携わったのが先代の父松田三千雄さんで、本馬の生産を中心となって手掛けたのが昨年牧場を引継いだ長男の大地さんだ。
「(幼駒のころは)とくに思い出す事もないほど順調に育ちました。おとなしい馬だったのでここまで強い馬になれるとは思いませんでしたが、尾形調教師はじめ厩舎関係者のお陰でこれだけ強くなりました。」と厩舎サイドの努力に感謝している。
レース当日、福島競馬場に応援に駆け付けた大地さんは「ゴールの手前で観ていたので、大外から来た馬と重なり、差されたのかと一瞬不安でした。ターフビジョンを見て勝ったと確認できた時は嬉しかったですね。」と着差以上に強い勝ち方をした愛馬の殊勲に喜びも大きい様子。
本馬の母はポストパレード(USA 父A.P.Indy)。米国で活躍馬を輩出している牝系で、同牧場が会長時代からお世話になる亀田オーナーからの預託馬。
日本に導入されてからの第1子が半兄のケイアイライジン(父ケイムホーム)でプリンシパルSを制し、現在も現役で活躍している。
横にいたお父さんの三千雄さんは「ポストパレードは、本当に丈夫な仔を出しますね。血統も良いしこれからも楽しみな繁殖です。」と期待している。半妹のプラチナレイン(4歳 父アグネスタキオン)もデビューを果たし、現在は牧場に戻り繁殖牝馬として生活を送っている。今年はエンパイアメーカーの仔を出産予定で本馬の兄弟への期待も高まっている。
次走は春の女王決定戦ヴィクトリアマイル(G1)に出走を予定している。
テンモン以来のG1制覇となると、松田牧場としては三千雄さんと大地さんの親子2代にわたる快挙となる。「私たちにとっては、まず馬がレースを無事に走ってくれることを祈るだけです。その上で結果が出たら嬉しいですよ。オーナーに喜んでもらえることが一番の喜びです。」と二人は口を揃える。
レース当日、東京競馬場には大地さんが応援に行き、三千雄さんは留守番で牧場からの応援になるとのこと。静内の豊畑地区の久しぶりのG1制覇に、近隣の仲間の牧場の期待も高まっていることだろう。