2013年12月29日 東京大賞典 G1
優勝馬:ホッコータルマエ
プロフィール
- 生年月日
- 2009年05月26日 04歳
- 性別/毛色
- 牡/鹿毛
- 戦績
- 国内:22戦11勝
- 総収得賞金
- 1,078,706,000円
- 父
- キングカメハメハ
- 母 (母父)
- マダムチェロキー by Cherokee Run(USA)
- 馬主
- 矢部 幸一
- 生産者
- 市川フアーム (荻伏)
- 調教師
- 西浦 勝一
- 騎手
- 幸 英明
2013年の競馬を締めくくる東京大賞典(G1)は12月29日に大井競馬場で行われ、1番人気のホッコータルマエがライバルたちの動向を見るような位置で競馬を進め、直線で力強く抜け出して4つめのG1/Jpn1タイトルを手中にした。
同馬を生産したのは浦河町にある市川ファーム。1974年のオークス2着スピードシンザンや91年の牝馬東京タイムズ杯(G3)(現在の府中牝馬S(G2))2着のキタノオゴジョ、98年のマイラーズC(G2)など重賞3勝のビッグサンデーなどを生産してきた牧場だ。
代表の市川久さんは、大井競馬場で愛馬の勝利を見届けた。「ジャパンカップダート(G1)のあとも調子は良いと聞いていましたし、今回は何度も顔をあわせているメンバー。競馬ですから勝ち負けはともかく、上位争いをして欲しいという期待を持ってレースを待ちました」。当日、大井競馬場に集まった41,410人のファンを前に、愛馬ホッコータルマエはそんな生産者の期待を良い意味で裏切るような圧勝劇を演じてくれた。
スタート直後は逃げたサトノプリンシパルを見るようにワンダーアキュート、ニホンピロアワーズ、ホッコータルマエの順で隊列を組んでいたが、残り800m標識あたりからゴール前200mくらいまでは3頭が横一列。1番先に脱落したのがニホンピロアワーズで、粘るワンダーアキュートを外からグイッと出たのがホッコータルマエだった。
「3頭が、それぞれほかの2頭だけを見ながらレースを進めたような、そんな競馬だったと思います。ひとりの競馬ファンとしても、見ていて楽しい競馬だったと思います。そんなことを言えるのも、ホッコータルマエが勝ってくれたからかもしれませんが(笑)」と笑った。
そんなホッコータルマエに、後日、NARグランプリダートグレード競走特別賞の受賞の知らせが届いた。
「2013年はホッコータルマエのおかげでいろいろな競馬場に行くことができましたし、それぞれの競馬場で暖かい声援をいただきました。自分の生産馬が、少しでも全国地方競馬の役にたてたなら嬉しいですし、丈夫に走ってくれる馬に感謝したい」と1年をふりかえってくれた。
そして2014年は陣営からドバイワールドC(G1)挑戦プランが打ち出されている。「もし選ばれたら、とても名誉なことだと思います。頑張ってほしい」とエールが送られている。
ホッコータルマエを管理する西浦勝一調教師は騎手時代、ジャパンカップ(G1)で日本馬初勝利を記録した名ジョッキー。管理馬を世界の舞台でどのように輝かせてくれるのか、本当に楽しみだ。