2013年11月30日 金鯱賞 G2
優勝馬:カレンミロティック
プロフィール
- 生年月日
- 2008年02月22日 05歳
- 性別/毛色
- せん/栗毛
- 戦績
- 国内:21戦6勝
- 総収得賞金
- 365,994,000円
- 父
- ハーツクライ
- 母 (母父)
- スターミー(USA) by A.P. Indy(USA)
- 馬主
- 鈴木 隆司
- 生産者
- ノーザンファーム (安平)
- 調教師
- 平田 修
- 騎手
- 池添 謙一
宝塚記念(G1)の前哨戦だった時期を経て、同じくグランプリレース有馬記念(G1)に向けて有力馬が揃ってくる舞台となった金鯱賞(G2)。後のG1馬が勝ち馬としてその名を残す出世レースを今年制したのは、これが重賞初挑戦となるカレンミロティックだった。
「育成時は気性の強さが目立っており、気に入らないことがあると良く立ち上がっていました。それでも背中のいい馬で、集中したときの走りは素晴らしかったですし、人を乗せて立ち上がれるほどに、トモの強さも目を見張るものがありました」とは育成を手がけたノーザンファーム早来牧場の林宏樹育成厩舎長。気性の話が出ていたように、余りある能力を気性の問題から上手くコントロール出来なかったカレンミロティックは、昨年の春先にセン馬となっている。そこから9戦連続して馬券圏内を外さない安定したレースを見せるようになり、また500万下と1000万下でくすぶっていた馬がオープン入りと、まさにセン馬効果が現れた形となった。
「牧場では馬房に入って頭を撫でようとすると耳を絞ることもあったのですが、先日、平田厩舎にカレンミロティックを訪ねていった際には、おとなしく顔を撫でさせてくれたり、脚元といった身体のどの部分を触ってもおとなしくしてくれていました」(林厩舎長)
前走の札幌日経オープンでは1番人気を背負いながら8着に敗れたものの、心身共に充実期を迎えていたカレンミロティックにとって、それは躓きとならなかった。逃げた馬をマークできる2番手でレースを進めると、直線で抜けだし、そのままセーフティーリードを保ったままゴール。重賞勝ち馬を退けただけでなく、勝ち時計の1分59秒6はこのレースのタイレコードともなった。
「テン良し、中良し、終い良しと言える理想のレースでした。今回も前でレースを進めてくれましたが、それでも脚を溜めて最後は更に確実に伸びてくれたように、元々、この時期に能力を開花させる、晩成の成長馬だったのかもしれません」(林厩舎長)
このレースの後、陣営からは有馬記念(G1)への出走を表明。暮れの中山コースで先行できるその脚質、そして昨年の金鯱賞(G2)勝ち馬であるオーシャンブルーが、有馬記念(G1)でも2着と好走していることを考えても、惑星馬の1頭として注目を集めることになりそうだ。
「いい状態で有馬記念(G1)に望めそうですし、G1でメンバーも揃ったとは言え、今のカレンミロティックならという楽しみも持っています」(林厩舎長)