重賞ウィナーレポート

2013年11月17日 福島記念 G3

2013年11月17日 福島競馬場 晴 良 芝 2000m このレースの詳細データをJBIS-Searchで見る

優勝馬:ダイワファルコン

プロフィール

生年月日
2007年03月25日 06歳
性別/毛色
牡/鹿毛
戦績
国内:33戦8勝
総収得賞金
285,020,000円
馬主
大城 敬三
生産者
社台ファーム (千歳)
調教師
上原 博之
騎手
川須 栄彦

 天皇賞(秋)(G1)からの参戦。それは昨年、この福島記念(G3)で勝利を果たしたのと同じローテーション。川須栄彦騎手が手綱を取っていたのも一緒であるが、今回は連覇に加えて、コースレコードという成長の証も付けた完勝となった。

 「昨年と同様に夏場は社台ファームに戻ってきての調整となりました。疲労が蓄積すると筋肉が硬くなり、動きも小さくなってしまうのですが、今年の夏は背中と腰の疲労感も少なく、何より気性面でどっしりと落ち着いたこともあるのか、昨年と比べるとひと皮むけた実感がありました」とは社台ファームの山本哲也育成厩舎長。勝利の一因となったのは、山本厩舎長を始めとする牧場スタッフだけでなく、上原博之調教師もまた、この牝系の成長力、そして脚質や勝負根性の強さも熟知していたことだった。

 「天皇賞(秋)(G1)では結果こそ伴わなかったですが、状態は素晴らしく、連覇に向けて万全の状態で挑むことができたと思います。強気にも見えたレースですが、それで押し切ってしまうのがこの牝系の真骨頂。まさにこの牝系の持ち味が生きた、最高のレースだったと思います」(山本厩舎長)

 それはまた、応援に福島競馬場へと出向いた大城敬三オーナーにとっても最高の結果だったに違いない。母ダイワルージュだけでなく、その兄弟のダイワメジャー、そしてダイワスカーレットとこの牝系の優秀さを証明する産駒たちを見つめてきた大城オーナーは、ダイワファルコンと共に口取り写真を撮影することが叶った。

 この後、ダイワファルコンは有馬記念(G1)への参戦を予定。昨年は10着に敗れているレースではあるが、なにせダイワスカーレットが3歳時に2着となりそして4歳時には優勝。そしてダイワメジャーも5歳時と6歳時に3着となったレース。牝系が証明した適性を信じるなら、昨年の着順以上、いや、それ以上の結果も望みたくなってくる。