2013年11月10日 武蔵野S G3
優勝馬:ベルシャザール
プロフィール
- 生年月日
- 2008年04月25日 05歳
- 性別/毛色
- 牡/青鹿毛
- 戦績
- 国内:15戦5勝
- 総収得賞金
- 351,139,000円
- 父
- キングカメハメハ
- 母 (母父)
- マルカキャンディ by サンデーサイレンス(USA)
- 馬主
- (有) 社台レースホース
- 生産者
- 社台ファーム (千歳)
- 調教師
- 松田 国英
- 騎手
- C.ルメール
約1年2か月にも及んだ休養は、ベルシャザールにとって決して回り道では無かったのかも知れない。2歳時にはホープフルSを優勝。3歳時にはスプリングS(G2)でオルフェーヴルの2着に入着し、その年の日本ダービー(G1)でも3着となったベルシャザール。だが、4歳時のダービー卿ChT(G3)の後に骨折が判明。長期休養の後、復帰の舞台として選んだのは準オープンの砂の上だった。
「喉の不調や、足元の不安もあり、2度の長期休養を余儀なくされた馬です。管理をしていただいている松田国調教師にはウチのやり方を理解してもらって、復帰まで本当に辛抱強く待ってもらいました」とは社台ファームの東礼治郎調教主任。ダートに転向してからは複勝圏を外さない安定したレースぶりで、あっという間にオープン馬へと返り咲く。
ダート重賞の常連が揃う中でも1番人気に支持された武蔵野S(G3)。直線では行き場を無くすような場面も見られたが、そこから536㎏の馬体を生かすかのように力強く伸びてきた。
「よく差し込んでくれました。大型馬ながら一瞬の脚には素晴らしいものがありますね。それを引き出した鞍上のルメール騎手もさすがの手腕だと思います」(東調教主任)
レース後、松田国調教師からはジャパンカップダート(G1)ではなく、武蔵野S(G3)と同じ東京競馬場のダート1600mで行われるフェブラリーS(G1)を大目標とするとの報道があったが、今のベルシャザールなら約3か月後の未来も楽しみに迎えられる。
「ファンの方々、そして出資会員さんの支えが大きな勝因だと思います。ようやくG1戦線に復帰できるところまで辿り着きました。これからが本当の勝負かもしれませんが、今は期待の方が大きいです」と東調教主任。時間をかけて、回り道を経て、ついに自分のいるべき舞台を探し当てたベルシャザール。きっとその場所は幸福と、そして栄光の舞台ともなっていきそうだ。