重賞ウィナーレポート

2013年10月27日 天皇賞(秋) G1

2013年10月27日 東京競馬場 晴 良 芝 2000m このレースの詳細データをJBIS-Searchで見る

優勝馬:ジャスタウェイ

プロフィール

生年月日
2009年03月08日 04歳
性別/毛色
牡/鹿毛
戦績
国内:16戦3勝
総収得賞金
595,694,000円
ハーツクライ
母 (母父)
シビル  by  Wild Again(USA)
馬主
大和屋 暁
生産者
(有)社台コーポレーション白老ファーム (浦河)
調教師
須貝 尚介
騎手
福永 祐一

 これまでの勝ちきれなかったレースが嘘に思えてくるような末脚だった。

 昨年の年度代表馬ジェンティルドンナ、昨年の同レースの勝ち馬エイシンフラッシュや、今年のサマー2000シリーズチャンピオンに輝いたトウケイヘイローが人気上位を集めた今年の天皇賞(秋)(G1)。エプソムC(G3)、関屋記念(G3)、毎日王冠(G2)と2着が続いていたジャスタウェイだったが、これまでの鬱憤を晴らすかのように、メンバー中最速の末脚を府中の直線で爆発させる。前を行くトウケイヘイロー、ジェンティルドンナを交わしただけでなく、エイシンフラッシュの追い込みも封じると、2着のジェンティルドンナには4馬身差を付ける快勝。3歳のアーリントンC(G3)以来の勝利は初めてのG1タイトルともなった。

 「これまでのレースでも確かな末脚を見せては来たのですが、展開に左右されるところもあり、惜しいレースが続いてきました。今回は前走(毎日王冠(G2))よりもメンバーが揃っていましたし、あわよくば着に入れるのではと思っていたのですが、まさか4馬身差も付けて勝つとは思わなかったです。しびれる末脚でした」とはジャスタウェイを生産した白老ファームの橋本裕充場長。白老ファーム生産馬の天皇賞(秋)(G1)勝利は、04年のゼンノロブロイ以来2頭目となる。

 「パドックを見たのですが、これまで以上に迫力を感じさせる状態に見えました。その上、展開、ジョッキーの騎乗、馬場状態など全て揃ったからこそ、あれだけのレースができたのでしょう」(橋本場長)

 近年の白老ファームの代表馬と言えば、三冠馬であり、そして昨年、今年と2年続けて凱旋門賞(G1)で2着となったオルフェーヴル。今年の有馬記念(G1)がラストランとなるオルフェーヴルに変わり、今後はジャスタウェイが白老ファームの看板馬となっていくに違いない。

 「2歳から活躍をしてくれていますが、まだまだ成長を続けていることをこの天皇賞(秋)(G1)で証明してくれました。今後は海外遠征なども予定されていますが、オルフェーヴルに続くような活躍を期待しています」(橋本場長)