2013年10月14日 マイルChS南部杯(中央交流) Jpn1
優勝馬:エスポワールシチー
プロフィール
- 生年月日
- 2005年04月22日 08歳
- 性別/毛色
- 牡/栗毛
- 戦績
- 国内:37戦16勝
- 総収得賞金
- 1,023,197,000円
- 母 (母父)
- エミネントシチー by ブライアンズタイム(USA)
- 馬主
- (株) 友駿ホースクラブ
- 生産者
- 幾千世牧場 (門別)
- 調教師
- 安達 昭夫
- 騎手
- 後藤 浩輝
フェブラリーS(G1)馬グレープブランデー、かしわ記念(Jpn1)、帝王賞(Jpn1)を含め重賞5連勝で挑んだホッコータルマエ、そして同レースで2勝をあげているエスポワールシチーと、G1馬3頭が顔を揃えたマイルチャンピオンシップ南部杯(Jpn1)。エスポワールシチーが先手を奪うと昨年のレースリプレイを見ているかのような安定感で逃げ切り勝ち。G1 8勝目を飾った。
エスポワールシチーは日高町の幾千世牧場で生まれ、育成、休養は同町のファンタストクラブで過ごしている。この夏の休養を担当した福島智也厩舎長にレースの感想を伺った。
「かしわ記念(Jpn1)のあとこちらへ休養に来ましたが、8歳という年齢もありこれまでで一番疲れている印象でしたね。約4か月馬体のケアに務めましたが、今ひとつ疲れが抜けきれていない状態だったので今回のレースは“掲示板に載れたらいいな”くらいの気持ちでした」
万全ではない不安を抱えたまま見送った福島厩舎長。ライバルとなる1番人気のホッコータルマエもまた、同時期の休養をファンタストクラブで過ごしていた。しかし相手は伸び盛りの4歳馬、どこで交わされるのか手に汗握りながらレースを見守った。
「スタート良く飛び出して、自分のペースに持ち込めた時はホッとしましたが、2番手に付けたホッコータルマエの存在が怖かった。4コーナーを周り、追わずに加速していく姿を見て勝利を確信、意地を見せてくれましたね。本当に凄い馬、頭が下がります」と長年サポートしてきた戦友を讃えた。
1歳秋に入厩してからずっとエスポワールシチーに携わっているという福島厩舎長。当時の思い出を伺うと「手に余る程ではないけど、そこそこヤンチャな馬でしたね。人によっていい子だったり、立ち上がっていたずらしてみたり、とにかく人を見て態度を変える馬ではありました。素軽い動きで芝向きだろうと話していましたが、ダートに変わって連勝した時は驚きましたし、まさかこんな長きに渡って活躍してくれると思っていませんでしたよ」と振り返った。
今年で8歳、古豪と呼ばれる存在になったエスポワールシチー。世代交代とは言わせない、老巧なレース運びでこれからもダート界を牽引していくことだろう。