重賞ウィナーレポート

2013年09月08日 京成杯オータムH G3

2013年09月08日 中山競馬場 雨 良 芝 1600m このレースの詳細データをJBIS-Searchで見る

優勝馬:エクセラントカーヴ

プロフィール

生年月日
2009年04月20日 04歳
性別/毛色
牝/黒鹿毛
戦績
国内:12戦6勝
総収得賞金
114,798,000円
ダイワメジャー
母 (母父)
インディアナカーヴ(USA)  by  A.P. Indy(USA)
馬主
吉田 照哉
生産者
社台ファーム (千歳)
調教師
堀 宣行
騎手
戸崎 圭太

   幼少期は細身に見えた馬だった。しかし弾むような走りは同世代の馬たちとの集団放牧の中でも一際目立っていた。今年の京成杯オータムH(G3)。準オープンを勝利してこのレースへと臨んだエクセラントカーヴは、重賞勝ち馬を相手にしながら、あの時と同じように、弾むような走りを見せた。

    「馬格のある父の産駒としては小柄ではありましたが、両親譲りの強いハートの持ち主であり、育成期から数字以上に体を大きく見せるようなタイプでした」とは社台ファームの吉田哲哉氏。現在でも420㎏台の馬体重が示すとおりに小柄ではあったものの気性は前向きで、調教でも騎乗スタッフを手こずらせるような一面もあったという。

    「デビュー戦ではパドックで騎手を乗せなかったり、3戦目ではゲートに寄らなかったりと、気性の激しさで苦労したこともありました。それでも重賞まで辿り着いたのは、堀厩舎のスタッフさんのご尽力のおかげだと思っています」(吉田氏)

    また、エクセラントカーヴは調教を進められながらも、山元トレーニングセンターでの調整も取り入られてきたように、気性の強さを厩舎と牧場とで上手くコントロールしながらオープン入り、そして重賞馬となったことも、ここに記さなければいけない事実だろう。 

   現在、半妹に当たる2歳馬(アルトゥーナ、牝2、父ハーツクライ)は栗東に入厩。馬体は細身ながらも順調に調教も進められている。また、全妹に当たる1歳馬(インディアナカーブの12、牝、父ダイワメジャー)は父を彷彿とさせるような恵まれた馬体をしており、最近になって騎乗馴致も始まった。 

   「レース後、軽度の骨折が判明して戦列を離れることとなりましたが、来年の春には万全の状態で復帰できるように、しっかりとケアしていきたいと思います」と吉田氏。今年に入って破竹の4連勝で重賞馬となったエクセレントカーヴだけに、この休養は良い意味での小休止といったところ。ぜひとも復帰した暁には、より大きなタイトルを得るべく弾んでもらおう。